チャン・イーモウ監督最新スパイ映画『崖上のスパイ』、高倉健への敬愛の念を抱かせる役柄も登場

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『崖上のスパイ』
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『崖上のスパイ』
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イーモウ監督作史上最高の興行成績を記録した本格スパイ・サスペンス

第94回米アカデミー賞国際長編映画賞中国代表に選ばれた巨匠チャン・イーモウ監督作『崖上のスパイ』より、豪雪シーンの撮影メイキング写真と新場面写真を紹介する。

・チャン・イーモウ監督作で見せた素晴らしい表情も!“健さん”とは一味違う魅力、高倉健の海外出演作にあらためて注目

本作は、多岐にわたるジャンルで数々の大ヒット作を世に送り出してきた世界的巨匠イーモウ監督が、初めて挑んだ本格スパイ・サスペンスにして、中国で監督作史上最高の興行成績を記録した大ヒット作。

1934年冬、ソ連で特殊訓練を受けた共産党スパイ・チームの男女4人が、極秘作戦“ウートラ計画”を実行するため満州国のハルビンに潜入する。目的は、日本軍の秘密施設から脱走した生き証人を国外に脱出させ、同軍の蛮行を世界に知らしめること。だが、仲間の裏切りにより、ミッションの内容が天敵である特務警察の高(ガオ)科長に察知されていた。

『崖上のスパイ』

2班に分かれて行動するスパイ・チームは、行く先々で特務の執拗な追跡や襲撃に遭い、次々と放たれる罠により、ついにはリーダーの張憲臣(チャン・シエンチェン)が特務の手に落ちる。残された王郁(ワン・ユー)、楚良(チュー・リャン)、小蘭(シャオラン)の3人と、彼らの協力者となった周乙(ジョウ・イー)は危機を突破し、命を賭けた救出作戦を完遂できるのか?

キャストには、チャン・イーモウ監督の近作『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』(20年)に主演した実力派チャン・イーをはじめ、『わたしは潘金蓮じゃない』(16年)のユー・ホーフェイ、『桃さんのしあわせ』(11年)のチン・ハイルー、『1950 鋼の第7中隊』(21年)のチュー・ヤーウェン。そして『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』で銀幕デビューしたリウ・ハオツン。

『崖上のスパイ』

中国映画界の実力派と若手ホープが魅せるスパイの信念と哀愁のドラマは、中国のアカデミー賞である2021年金鶏奨で監督賞、主演男優賞(チャン・イー)、撮影賞を受賞している。

『崖上のスパイ』

イーモウ監督は「生き残ろうとする」「生きていく」というテーマが「多くのスパイ映画とは違う点だ」と解説。また、『単騎、千里を走る。』(05年)で高倉健と仕事をした経験のある監督は、スパイ・チームを監視する特務警察のエースである周乙(ジョウ・イー)という役柄が高倉の面影を感じさせるという感想に対して、「若かりし頃のアイドルである高倉健さんとは『単騎、千里を走る。』でお仕事をご一緒したことがあります。私にとって生涯忘れられない経験で、今でも高倉健さんのことを懐かしく思い出します。1970 年代から 80 年代にかけて、“高倉健”の3文字は、中国の芸能界においてある種の演技スタイルの代名詞でした」を振り返った。そして、「周乙という役柄には、見た目から演技まで高倉健さんの面影があると気づきました。孤独で、想いを内に秘め、感情を表に出さず、毅然としていて、落 ち着いている」「周乙に少しでも高倉健さんの面影を蘇らせることができたとすれば、それは私の高倉健さんを偲ぶ敬愛の念だと見なしてください」と語っている。

『崖上のスパイ』は2月10日より全国公開される。

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