YOASOBIのヒット曲「ハルジオン」の原作者として知られる橋爪駿輝のデビュー小説を映画化した『スクロール』が公開。ムビコレでは、古川琴音のインタビューを掲載中だ。
自分の中で大切なものを分かっている〈私〉は、私の中での理想
「演じている時は今までどおり、生身の人間として、今感じているものを大切に演じたんですけれど、役名がない役は初めてでした」と語る古川。学生時代の友人だった〈僕〉とユウスケを中心に、彼らが出会う〈私〉と菜穂という女性2人。今を生きる20代の心模様を繊細に描く物語で古川は、〈僕〉の言葉に共鳴して自ら道を切り拓いていく〈私〉を演じた。
古川は自身の役について、「すごくかっこいい人だなと思っていて。彼女以外の3人が葛藤している中で、〈私〉という役だけ、少し俯瞰しているというか、自分の人生を進めていっている印象があり、純粋に自分がどう生きていくかを分かっている人だなと思いました」と印象を語る。
さらに、「私自身は自分がまだ、どう生きていくか、何をこの先大切にしていくかということに対して、決めるまでに至っていないので。〈私〉が自分の中で大切なものを分かっているのは、私の中での理想だなと思いました」と、〈私〉の役どころについてこう話した。
〈僕〉を演じた北村匠海とは、以前『十二人の死にたい子どもたち』でも共演。その経験が生かされ、「そういうお芝居をされる方だというのが分かっていたので、変に『この時、こうだから』とか打ち合わせや話し合いもせずに、その環境になじみながら、2人でシーンを作っていけたかなと思います」と、お互い現場の空気を感じながら芝居に取り組めたようだ。
現在、プロとして仕事を始めて4年ほどになる古川。現在の心境は「まだ経験していないことがたくさんあるので、それをやってみたいなっていう気持ち」だという。
今後日本以外の地域での仕事への興味は「あります」。「自分に合う役があれば出たいなと思います。配信サービスなどで韓国や海外のドラマをたくさん見ていて、自分が好きな作品が日本だけじゃなくて海外にも多いので、いつかは自分も出たいなという気持ちがあります」と、今後の展望についても語ってくれた。古川琴音のインタビュー全文はこちらから!
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