アカデミー賞9部門ノミネート! 反戦映画『西部戦線異状なし』がNetflix TOP10で再浮上
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第一次世界大戦で散った若きドイツ兵の視点でつむぐドイツ発の話題作
【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、視聴時間で人気作品をランキングする「Netflix TOP10」。今回「ムビコレ」がピックアップするのは、Netflixプレゼンツ『西部戦線異状なし』(英題:All Quiet on the Western Front)。今年度のアカデミー賞で9部門にノミネートされた注目作だ。2022年10月28日から配信が開始され、グローバル(映画/非英語)で第4位となっている。
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1917年、第一次世界大戦下の西ヨーロッパ。親の同意サインを捏造してドイツ軍の兵役についた17歳の高校生パウル(フェリックス・カメラー)は、同じく志願した学友たちと前線である西部戦線へと送られる。意気揚々と現地に乗り込んだのも束の間、戦場での悲惨な現実にさらされ、彼らの高揚感と崇高な志は恐怖と苦しみへと変貌していく。ひとり、またひとりと仲間が減っていく中、パウルは塹壕の中で命をかけてひたすら戦い続ける…。
第二次産業革命による技術革新や、戦線が膠着したことで被害が拡大したといわれる第一次世界大戦。本作は、親の反対を押し切って西部戦線に志願した若き兵士を主人公につむぐ衝撃の戦争ドラマだ。戦闘機、戦車、毒ガスなどの兵器が投入され、人命が消耗品として扱われる戦争の実態を容赦なく描き出している。兵士を一瞬で肉塊へと変えてしまう爆撃や戦車の迫力はすさまじく、大地の上に無数に横たわる兵士の死体は怖気が立つほど禍々しい。148分という長尺の大部分が戦闘シーンの中で、対比的に挿入される大自然の美しい情景が愚行を繰り返す人間の物悲しさを際立たせている。本作は、世界情勢の雲行きが怪しい今だからこそ見るべき反戦映画なのだ。
1928年にドイツで発表された長編小説がついに母国ドイツで映画化
原作はドイツ人作家のエーリヒ・マリア・レマルクによる1928年発表の世界的ベストセラー小説「西部戦線異状なし」。実際にレマルク自身がドイツ帝国軍の兵士として塹壕戦に参加した経験を基につむがれたこの反戦小説は、1930年にアメリカ資本で映画化され、第3回アカデミー賞で作品賞と監督賞(ルイス・マイルストン)を受賞。そのリメイクとして1979年にイギリス=アメリカ合作でテレビ映画が製作されている。
それから90年以上の時を経て、ついに母国ドイツでドイツ語によって初めて映画化されたのがこのNetflix映画『西部戦線異状なし』だ。監督は『ぼくらの家路』、『パトリック・メルローズ』シリーズのエドワード・ベルガー。映画化にあたっては原作小説に敬意を払いつつ、ドイツ人としての視点でドラマティックなアイデアを盛り込んだという。そしてウィーン・ブルク劇場のメンバーであるフェリックス・カメラーが主人公のパウルを熱演。さらに『キングスマン:ファースト・エージェント』のダニエル・ブリュールが終戦の鍵を握る重要な役どころを担った。
昨年配信が開始され、世界で多数の視聴者を得ている本作は、第95回アカデミー賞で作品賞、視覚効果賞、国際長編映画賞を含む計9部門にノミネート。この衝撃作をアカデミー会員がどう評価するか、現地時間3月12日に行われる授賞式の結果を楽しみにしたい。
グローバル(映画/非英語)第4位、さらに歴代TOP10でも第4位!
2022年10月28日から配信がスタートした『西部戦線異状なし』は、初週の集計(10月24日~10月30日)で視聴3,150万時間を記録してトップに踊り出てから5週に渡り上位にランクイン。一時ランク外となったものの、返り咲いた後はゴールデングローブ賞ノミネートや英国アカデミー賞での最多ノミネートにも後押しされてか再浮上し、今週の集計(1月30日~2月5日)では第4位をキープしている。さらに、配信開始から28日間の視聴時間を基に集計される「Netflix歴代TOP10」(映画/非英語)でも1億136万時間で第4位に。(文:足立美由紀/ライター)
【NetflixグローバルTop10(映画/非英語)/1月30日~2月5日】
1位『ヴァイキング・ウルフ』
2位『INFIEST/インフィエスト』
3位『ナルヴィク』
4位『西部戦線異状なし』
5位『An Action Hero』
6位『何がなんでも! ファミリー・リユニオン』
7位『I Like It But It Scares Me』
8位『ミッション・マジュヌ』
9位『JUNG_E/ジョンイ』
10位『トロール』
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