『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空をみた』のタナダユキ監督がメガホンをとり、上野樹里、リリー・フランキー、藤竜也が出演する『お父さんと伊藤さん』。この映画のエンディングテーマをユニコーンが担当することになり、その楽曲である「マイホーム」が使用された予告編が解禁となった。
本作は、ある日突然、お父さん(74歳)が彩(34歳)と伊藤さん(54歳)が暮らすアパートにやって来るところからはじまるストーリー。爆弾のように激しい性格のお父さんは、2人の穏やかだった日常を嵐のようにかき乱していく。
とんかつにかけるソースの味を巡り激論を交わす夕食。うすい壁一枚で仕切られた隣の部屋にいるお父さんの存在にあたふたする夜。お父さんが持ってきた謎の小さな箱の中身は? 付き合っていてもなかなか明かされない伊藤さんの過去にはいったい何があったのか? ヒミツばかりのお父さんと伊藤さんに囲まれながら、3人が少しずつ家族のようになってきた矢先、ある事件が起きてという風に展開していく。
主人公の彩を演じるのは、『陽だまりの彼女』(13年)以来、3年ぶりの主演となる上野。リリーが彩の20歳年上の彼氏で、ウイットに富み、飄々と生きる姿が魅力的な・伊藤さん役。藤が頑固ながらも愛くるしい一面を持つ“お父さん”役を演じる。
このエンディングテーマ「マイホーム」は、8月10日に発売になるユニコーンの約2年5ヵ月ぶり、13枚目14曲入りとなるフルアルバム「ゅ 13-14」に収録される。
この曲がどのような思いから生まれたかについてヴォーカル&ギターの奥田民生は「歌詞のついていないタイミングで、ほのぼのとした感じがしましたね」と回答。曲をを聞いてくれる方に対しては「ツアーでも歌うので、ぜひ、そちらにも足を運んでいただけると嬉しいなと思います」と話している。
一方、タナダユキ監督は「これは主人公の彩の顔で終わる映画になるだろうということは最初から思っていて、その時に女の人の声で彩の背中を押すのはちょっと違うかな、今作に関しては、いい感じに嫌な感じになるなと(笑)と感じていました。伊藤さんくらいの世代のアーティストの方の声で、どこか遠くで見守っている感じの曲がいいんじゃないかな、と。ままならない人たちをままならないまま受け止めてくれる、でも優しいだけじゃない目線のある曲だと思います。中学生の頃からユニコーンの大ファンだったので、今でも信じられず、とても幸せです」とのコメントを寄せている。
『お父さんと伊藤さん』は10月8日より新宿バルト9ほかにて全国公開となる。
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