【週末シネマリサーチ】前編
〜意外なところにヒットの秘密が!〜
週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?
◆『シン・ゴジラ』40-50万人の動員は死守したい
7月23日-24日のランキングは、大人気アニメ『ONE PIECE』の劇場公開版第13弾『ONE PIECE FILM GOLD』(東映)が全国739スクリーンで公開され、初週土日動員82万830人を記録し初登場1位を飾った。この数字は、2016年の週末土日動員数では、『名探偵コナン 純黒の悪夢』(東宝)の93万3781人に次ぐものであり、爆発的な人気を誇るコンテンツであることを証明した。
今週は東宝が放つ渾身の話題作『シン・ゴジラ』や、ハリポタシリーズのデヴィッド・イェーツ監督が贈る『ターザン:REBORN』(ワーナー)がスタンバイ。先週は上位3作品がすべてアニメと完全に夏休み突入モード。果たしてどこまで上位に食い込めるか!
(※ランキングは初週土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)
[今週の上位ランキング予想]
◎[3位予想]『シン・ゴジラ』(東宝)
〇[5位予想]『ターザン:REBORN』(ワーナー・ブラザース)
▲ 該当作なし
△ 該当作なし
☆『コープスパーティー Book of Shadows』(ツインピークス、キャンター)
☆『ロング・トレイル!』(ツイン)
(◎:大本命 〇:対抗 ▲:一発あり △:穴で ☆:期待)
◎【3位予想】『シン・ゴジラ』
『ミレニアムゴジラシリーズ』のラストを飾った『ゴジラ FINAL WARS』以来、12年ぶりに東宝が手掛けた『ゴジラ』最新作。『ヱヴァンゲリヲン』シリーズの庵野秀明が総監督・脚本を、樋口真嗣が特技監督を務める。
前述した『ゴジラ FINAL WARS』(04年/東宝)は、初週土日動員約16万人を記録。14年に公開されたギャレス・エドワーズ監督がメガホンをとったハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(東宝)が全国427スクリーンで公開され、初週土日動員33万9048人という結果を残した。庵野“総監督”でいえば『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(12年/ティ・ジョイ、カラー)は、全国224スクリーンで公開され、初週土日動員77万1764人という数字もある。
上映館数は約350。内閣官房副長官役に長谷川博己、内閣総理大臣補佐官に竹野内豊、米国大統領特使に石原さとみを配するほか、総勢328人の豪華キャストが作品を彩る。『ゴジラ』作品の持つメッセージ性や哲学が、現代にうまく反映されている脚本を含め、クオリティの高い世界観は大きなヒットが期待できそうだ。7月25日には、ゴジラヘッドがシンボルのTOHOシネマズ新宿でワールドプレミアが行われ、ゴジラの体長にちなんだ118.5メートルのレッドカーペットを長谷川や石原、竹野内をはじめ庵野総監督らが闊歩。翌26日にも舞台を大阪・道頓堀に移し、公開記念船上イベントを行った。これまでベールに包まれていた『シン・ゴジラ』だったが、予告編も公開。『ONE PIECE FILM GOLD』が初週比75%でも60万人を超えることを考えると、首位まではどうか……と思われるが、最低でも40-50万人は死守したいところだ。(後編「生駒里奈主演作は前作に続くスマッシュヒットなるか!?」に続く…)
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