武士の誇りと親子の情愛を描く、古典落語から生まれた威風堂々の物語
草彅剛を主演に迎え、白石和彌監督が初めて時代劇に挑む映画『碁盤斬り』の製作が決定し、京都、関西近郊を中心に撮影が始まる。
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白石監督といえば、第42回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞の『孤狼の血』(18年)、第60回ブルーリボン賞監督賞受賞の『彼女がその名を知らない鳥たち』(17年)などで高い評価を受けてきた。その白石が、自身初の時代劇の主役にと熱望したのは、『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した草彅剛。脚本を手掛けるのは、『日本沈没』(06年)で草彅、香取慎吾主演『凪待ち』(19年)で白石と組んだ加藤正人。古典落語をベースにしたオリジナル脚本で描く本格時代劇となる。
草彅が演じるのは、浪人・柳田格之進。格之進はいわれのない嫌疑によって藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけ囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。しかし、あるきっかけで隠されていた真実が明かされ、娘のために命を賭けた仇討ちを誓う。
格之進を演じる草彅は、「また新しい世界を見に、フルスロットルで行きたいと思います」と意気込みを見せる。さらに「未だ嘗て感じた事のない世界観で胸がとても熱くなりました。古き良き物に宿る色褪せることない魂を演じてみたいです」と作品にかける思いを力強く語った。
白石監督は「私にとって初めての時代劇を草彅剛さんと共に作れることに興奮しています」とコメント。今回の作品は「本格時代劇」であると同時に普遍的な人間ドラマであると語り、「加藤さんが書いてくれた実直な浪人柳田格之進が選択する未来に、少しだけ今の時代に必要なものが見えた気がしました」と話している。
草彅剛/柳田格之進(やなぎだかくのしん)役
未だ嘗て感じた事のない世界観で胸がとても熱くなりました。
古き良き物に宿る色褪せることない魂を演じてみたいです。
白石監督は、慎吾ちゃんと仲良しなので、僕も、仲良くできそうです。
白石監督は僕自身ファンでもあるので、ご一緒できて幸せです。目一杯楽しみます。
また新しい世界を見に、フルスロットルで行きたいと思います!
白石和彌/監督
私にとって初めての時代劇を草彅剛さんと共に作れることに興奮しています。ずっと時代劇を作りたかった。その想いがようやく叶います。加藤さんが書いてくれた実直な浪人柳田格之進が選択する未来に、少しだけ今の時代に必要なものが見えた気がしました。
純度の高い映画の血が流れ続ける京都で、魂を静かに震わせながら作品に向き合います。
加藤正人/脚本
『碁盤斬り』は、囲碁を巡る人情話として根強い人気のある『柳田格之進』という落語を元にした物語だ。白石和彌監督とは、『凪待ち』(2019)に続いて2度目のコンビとなる。この脚本は、監督とプロデューサーと話し合い、3年半にわたって改訂を重ねて練り上げた。
白石監督は『凪待ち』ではギャンブル依存症という難役の香取慎吾さんを見事に演出しきって素晴らしい作品に仕上げてくれた。今回は草彅剛さんに出演してもらえることになった。草彅さんとは『日本沈没』(2006)以来2度目の仕事となる。初めて会ったのは東宝撮影所だった。草彅さんは、薄暗いセットの片隅で、ひとり熱心に台本を読み込んでいた。役に打ち込むストイックなたたずまいが神々しかった。今日まで、俳優として大きな賞を受賞し、めざましい活躍を続けているのも当然だ。その草彅さんが柳田格之進を演じるということで、期待に胸が膨らんでいる。
この脚本は私の代表作だ。必ずやいい作品になると信じている。
『碁盤斬り』は2024年に全国公開。
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