【週末シネマリサーチ】後編
(…前編「『シン・ゴジラ』40-50万人の動員は死守したい」より続く)
◆生駒里奈主演作は前作に続くスマッシュヒットなるか!?
〇【5位予想】『ターザン:REBORN』
『ハリー・ポッター』シリーズのデヴィッド・イェーツ監督が、ジャングル育ちながら英国貴族であるジョンの周囲に巻き起こる騒動を通じて、家族や大切なものを描いたアクションアドベンチャー映画。
全米では7月1日に約3500館で公開されると、オープニング興収で約3800万ドルという結果を残した。この数字は『レヴェナント:蘇えりし者』や『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(共に20世紀フォックス)と近い結果。ちなみに、『ハリー・ポッターと死の秘宝』シリーズは、『パート1』が76万6000人、『パート2』が88万人という数字だ。
上映館数は約300館。主演は『バトルシップ』(12年/東宝東和)のアレクサンダー・スカルスガルド。6月9日には約4年ぶりに来日し、多くの女性ファンを魅了した。また7月20日に行われたジャパンプレミアでは、日本語吹き替え版で主人公・ターザンを演じる桐谷健太が出席し、本物のゾウにまたがり映画をPRする姿がメディアで大きく取り上げられた。全米での動きや『ハリポタ』ブランドなどを鑑みれば大崩れは考えづらいが、他の夏休み映画の集客力が強く、どこまで本作に流れてくるか……。それでも10-15万人という数字は期待したいところだ。
【注目シネマ】
☆『コープスパーティー Book of Shadows』
「乃木坂46」生駒里奈主演で、人気ホラーゲームを実写映画化した『コープスパーティー』(15年/ツインピークス、キャンター)の続編。主演の生駒、前田希美、池岡亮介らが前作同様続投するほか、新キャストとして「欅坂46」の石森虹花や、石川恋、青木玄徳などが参加している。
前作は小規模公開ながら、動員数1万人を超えるなどスマッシュヒットを飛ばした。本作も公開時は約5館と少ないが、キャストを含め話題性は豊富。7月12日には、完成披露試写会が行われ、主演の生駒をはじめ、前田、石森らが登壇。「乃木坂」と「欅坂」の「壁をぶち壊した」という生駒の発言が話題になった。ゲームファン&乃木坂ファン&欅坂ファンによる相乗効果が期待できそうだ。
☆『ロング・トレイル!』
ロバート・レッドフォードが製作、主演を務めるロードムービー。全長3500キロのアパラチアン・トレイルを旅することを思いついた元紀行作家のビルは、少々変わった友人であるカッツを誘い旅に出るのだが……。
公開時の劇場公開数は10館弱。全米では2015年9月に約1960館で公開されるとオープニング興収で約824万ドルという数字を出した。レッドフォード主演作では監督も務めた『大いなる陰謀』(08年/20世紀フォックス)が、オープニング興収約1億5000万円をあげた実績がある。壮大な自然風景、年老いた2人が繰り広げるユニークな会話と友情物語は、老若男女幅広い層に受け入れられそうだ。(文:磯部正和/映画ライター)
磯部正和(いそべ・まさかず)
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。
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