ディズニーやジブリも認める色と影の魔術師、ミッシェル・オスロ監督の集大成
『キリクと魔女』(98年)『ディリリとパリの時間旅行』(18年)などで知られる現代フランスを代表するアニメーション監督ミッシェル・オスロの最新作『Le Pharaon, le Sauvage et la Princesse』が、邦題『古(いにしえ)の王子と3つの花』として、7月21日より全国公開されることが決定した。本作よりポスタービジュアルを紹介する。
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本作は、至福の映像美で巡る3つの都、3つの時代の物語。エジプトからフランス・オーヴェルニュ、そしてオスマン・トルコ帝国へ。古代・中世・18世紀のうっとりするような旅は、美しい歴史書の世界へと観客を誘う。
ルーヴル美術館とのコラボレーションで制作された「ファラオ」では、古代エジプト・クシュ王国の王子がナサルサとの結婚を認めてもらうため、エジプト遠征の旅に出て、神々に祈り祝福されながら戦わずして国々を降伏させ、上下エジプトを統一。最初の黒人ファラオとなり、無事ナサルサと結ばれる。
中世フランスの王子の物語「美しき野生児」では、酷薄な城主に追いやられた王子が、地下牢の囚人を逃がした罪で森に追放されるが、数年後美しき野生児として城主に立ち向かい、お金持ちから富を盗み貧しい人々に分け与え囚人の娘と結ばれる。
千夜一夜物語に想をとった物語「バラの王女と揚げ菓子の王子」では、モロッコ王宮を追われた王子がバラの王女の国へと逃げ込み、雇われたお店の揚げ菓子を通じて国から出た事がない王女と出合う。2人は秘密の部屋で密会し、宮殿を抜け出し自分たちで生きていくことを決意する。
異なる都市と時代のエキゾチックな王子たちは、勇気と知恵を糧に、自分を信じることで自らの運命を変えて幸福を手にする。先の見えない不安を抱えて生きる現代人に勇気を与えてくれるだろう。
ポスタービジュアルでは、エジプトの神々と共に、3つの国の王子と王女の姿、そして花がちりばめられ独特の美しい世界観が表現されている。「運命は変えられる」とのキャッチコピーとともに、ディズニーやジブリも認める色と影の魔術師、フランスの鬼才オスロ監督の集大成を期待させるビジュアルだ。
『古の王子と3つの花』は7月21日より全国公開。
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