「あの映画を作ったことで私は一体どんな親なんだ? と思われたのです」
iHeartRadioのポッドキャスト「Table for Two」に出演したシャロン・ストーンは、彼女を一躍スターの座に押し上げた『氷の微笑』(92年)での短いヌード・シーンが、養子の親権をめぐる裁判で不利に使われたと語った。
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ポール・ヴァーホーヴェン監督、マイケル・ダグラス主演の同作でストーンは魔性のヒロインを演じ、取り調べ室で足を組み替えてダグラス演じる刑事を挑発する場面は映画史に残るシーンとなった。
ストーンは2004年に離婚した元夫(「San Francisco Examiner」紙のフィル・ブロンスタイン)と養子のローアンの親権をめぐって泥沼の争いとなった際、「裁判官が私の子ども、まだ小さな男の子に、『お母さんがセックス映画を撮っていることを知っていますか』と聞きました」と振り返る。「あの映画を作ったことで、私は一体どんな親なんだ? と思われたのです」。
2021年発表の回想録『The Beauty of Living Twice(原題)』によれば、問題のシーンは「何も見えないから」と言われるままに撮影したが、完成作には股間がはっきり映っていた。試写でそれを見て、騙されたことに気づいたが、熟考の末に映画にはそのシーンは必要だと判断して、映画に残すことに同意した。
最終的にストーンは親権を失い、2008年の判決後に精神面でも肉体面でも健康を損ない、心臓を患って入院した。「文字通り、心が壊れた」と振り返った彼女は、30年以上前と現在の価値観の違いについても語った。「今や普通のテレビ番組で全く服を着ないで歩き回っている人がいます。私の場合、あなた方が見たのはヌードかもしれない16分の1秒。冗談じゃない」。
1993年のゴールデングローブ賞授賞式では、主演女優賞にノミネートされた彼女の名前が読み上げられると、会場から笑い声が起きた。「ひどいものでした。とても屈辱的でした」と笑いながら当時の様子を語った直後、声のトーンが変わった。
「あの役を演じるのがどれだけ大変だったか、誰かわかる人はいるでしょうか? どれほど大変か、どれだけ怖かったか。あらゆる境界線を破り、誰もが抗議する、この複雑な映画を担おうとすること、そしてプレッシャー」。
彼女が演じたキャサリン役は、9ヵ月のオーディションを経て勝ち取ったものだった。「それなのに皆が私を笑っている。穴の中にもぐりこみたかったです」。
ストーンはブロンスタインと離婚後に養子2人を育てている。今年23歳になるローアンとの関係も良好で、チャリティ・イベントのレッドカーペットを一緒に歩くこともある。
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