裁判はインターネットで中継、パルトロウのファッションも注目集める
グウィネス・パルトロウは現在、2016年のスキー・リゾートでの衝突事故で、かなりの損害を受けたと主張するテリー・サンダーソンと裁判の真っ只中にいる。
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2016年、パルトロウはユタ州のディアヴァレー・スキーリゾートの初心者用ゲレンデでスキー中、当時検眼医だったテリー・サンダーソンとゲレンデで衝突したが、彼を助けずそのまま立ち去ったとして、サンダーソンは民事訴訟でパルトロウに損害賠償金30万ドルを請求している。
一方、サンダーソンに損害賠償金1ドルを請求する形で反訴しているパルトロウは24日(現地時間)、自ら証言台に立ち、「私が要求しているのは1ドルですが、これは象徴的なものです。実際の損害はもっと出ています」と語った。パルトロウは衝突されたのは自分の方であり、サンダーソンは彼女の名声や富を目当てにしているとして、損害賠償金と裁判費用を求めている。
サンダーソンは事故直後、事故を報道した記事のリンクを貼ったメールを彼の娘たちに送信したが、その際にメールの件名に「私は有名になった」と書いたことが明らかになっている。現在76歳のサンダーソンは、深刻な状況を明るく見せようとして「裏目に出てしまった」と証言した。
パルトロウの請求額は2017年にテイラー・スウィフトが、彼女の体を触ったラジオDJに対して起こした訴訟で勝ち取った額と一致することから、サンダーソンの弁護士がパルトロウに、スウィフトと友人同士なのか、クリスマスに個人的に贈り物をすることがあるのか、など脱線気味の内容を問い、裁判官に却下される一幕もあった。
裁判にはパルトロウの10代になる子ども2人、娘のアップルと息子のモーゼスが出廷するとされていたが、出廷はせず、代わりに宣誓文が読まれた。
サンダーソン側は事故当時、パルトロウは子どもたち2人に気を取られて不注意の状態でサンダーソン氏に衝突し、彼が応急処置用テントに運ばれていくにも関わらず3、4分後に現場を離れたと主張。パルトロウ側は事故後にサンダーソンが彼女に謝罪し、パルトロウはスキー・パトロールが来るまで現場に留まったとしている。
2016年の事故当時、アップルは11歳でモーゼスは9歳だった。
モーゼスは「実際の衝突は見ていない」と言う。騒ぎになっているのに気づいて、何が起こったのか知るために母親のところへスキーで向かったところ、「ママがその男に向かって怒鳴っているのが聞こえました。彼女はFワードを使いながら『私にぶつかった』と言っていました」と証言した。
アップルは事故が起きたとき、すでにゲレンデを滑り降りていた。「騒ぎは聞こえましたが、もっと下方まで降りていたので、このままロッジまで降りようと思いました」と証言したアップルは、昼食時に母親から何が起こったかを聞かされたという。
「彼女が少しショックを受けているように見えたので、何が起こったのか尋ねると、彼女は『バカが私にぶつかってきたのよ。彼は私の背中に突っ込んできた』と言いました。そして、彼が背中にぶつかってきて2人とも倒れてしまった動作をしてみせたのを覚えています。彼女がそう言ったのを覚えています」と証言した。
パルトロウが子どもたちに気を取られていたとするサンダーソン側の主張に対して、モーゼスは事故発生前に「ママ、僕の滑りを見て!」と叫んだことを否定した。
アップルは「彼女はショック状態でした」とその日のパルトロウについて語り、「母はその日はもうスキーをしないことにしました。そんなことは絶対しない人です」「でも彼女はショックを受けていたし、少し痛みもあったので降りることにしました。あんなに動揺している母を見たことはありません。彼女ははっきり目に見えて動揺し、痛みを感じていました」と証言している。
裁判はインターネットなどで中継され、いつもと変わらないファッショナブルなパルトロウの出廷スタイルや、パルトロウと弁護士とのやり取りの奇妙さなどで注目を集めている。
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