當真あみが、『かがみの孤城』の閉城の日フィナーレイベントに出席。主人公・安西こころを演じた當真が原恵一監督と共に、ファンから募った「かがみの孤城ベストシーン」に沿ってトークした。
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「閉城の日」に 名シーンの裏話を當真あみ&原恵一監督が語り尽くす
この日は劇中で「かがみの孤城」が”閉城”する3月30日にもう一度作品の魅力を語りつくしたいということで、全国のファンから事前にTwitter上で『かがみの孤城』のベストシーンを募集。その中でもとりわけ人気の高かったベスト3を発表し、當真、原監督と今だから語れる名シーンの裏話などで盛り上がった。
第3位は、マサムネの「オレたち、もしかして助け合えるんじゃねーのかな」のセリフのシーン。當真はこのセリフについて、「アフレコの時はまだマサムネくんの声が入っていなかったんですけど、勇気をもらいました。その後、こころの『学校に来たんじゃない、友だちに会いに来た』というセリフはやっぱりマサムネくんの言葉があったから、こころも一歩踏み出せたんじゃないかなと思います」と当時のアフレコ現場での気持ちを振り返りながら語る。
第2位に選ばれたのは、喜多嶋先生の「だって、こころちゃんは毎日闘っているでしょう」というセリフのシーン。選ばれたシーンについて當真は「喜多嶋先生の一番好きなシーンで、このセリフは自分を認めてくれたと感じて、すごく私は好きです。1位だったらよかったなと思ったんですけど、2位だったので悔しいです」と順位に悔しさを漏らしながらも、自分自身の好きなシーンとして思い入れを語った。
原監督は「涙をこぼす直前の、声が潤んだ感じがとてもよかったです。こういうシーンは、生身の人間の安定しない感じが撮れるとリアリティーが出る、綺麗に演じてもらわない方が人間らしいと思ってOKにすることがあります」と當真のリアルな演技を絶賛した。
そして第1位にはオオカミさまの「善処する」というセリフのシーンが選出。この場面について當真は「このシーンは涙なしで見れる方は少ないんじゃないかなと思います」と感動的な場面であることを語り、また観客から寄せられた”オオカミさまのセリフでここだけ声が違うんですよね?”という質問に原監督は「このセリフだけ(美山加恋演じる)ミオに言ってもらおうと決めました。芦田さんバージョンもあって、最初はミオとオオカミさまのオーバーラップを考えたのですが、短いセリフなのであまり効果がないと思い、思い切ってミオの声だけにしました」と最後のシーンに込めた思いを明かした。
さらに、本日は「閉城の日」ということで、原監督から當真にサプライズで修了証書の授与も行われた。原監督から読み上げられる修了証書を聞き、當真は気持ちが抑えきれず涙を流す場面も。
修了証書を受け取った當真は、「今日『かがみの孤城』のこころたちと卒業するのと一緒に私も卒業出来て嬉しいです、ありがとうございます。こころと自分自身が重なるところもあって、共感できる部分も多かったんですけど、やっぱり初めてのアフレコでうまくいかないなと思う時もあって、ただ最後にこんな沢山の人が見てくださって本当に嬉しいです」と涙ながらに語った。
そして最後の挨拶では、原監督「この作品で美術監督をするはずだった中村隆さんが突然亡くなられて、すごくショックで喪失感もあったんですが、何とか完成までに至りました。僕は信心深い方ではないんですが、誰かがどこかで見ているってあるんじゃないかなと思います。この映画も中村さんがきっと見てくれていると思っています」、當真は「修了証書をもらって、安西こころ役として皆さまの前に立つのは最後なんですけど、私の中ではずっと思い出として残りますし、何かあった時に支えてくれるんじゃないかなと思います」と作品に対しての思いを伝え、イベントを締め括った。
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