大人の事情が臭う乃木坂46の起用に思わず萎える

#告白実行委員会#元ネタ比較

『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』
(C) HoneyWorksMovie
『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』
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『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』
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『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』チラシより
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…中編「綾瀬小雪がかわいくてかっこいい!」より続く

【元ネタ比較】『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』後編
三角関係に決着がつく!?

動画投稿サイトで活躍し、中高生に人気のクリエイターユニット、通称ハニワことHoneyWorksによる楽曲をもとに製作された劇場アニメ第2弾『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』。

肝心の楽曲は新曲を含めて6曲使われている。ちなみに歌は声優などが歌っており、ボーカロイドではない。

雛がメインで話は進むから、オープニングの「センパイ。」もエンディングの「大嫌いなはずだった。」も雛の目線の楽曲。虎太朗目線の「今好きになる。」は使用されてるけど「三角ジェラシー」はないし、それに恋雪の「告白ライバル宣言」もなかった。

恋雪の未完成ナイト姿をスクリーンでも見たかったなぁ、残念。曲はなくても「おめでとう好きだった人」の泣かせる名ゼリフは聞けるけど。

上映時間は約1時間と短く、学生料金で見られない大人はちょっとコストパフォーマンスが悪い気もするが、1時間の中で6曲も登場するからハニワを堪能するにはいい。エンディングは前作では声優陣のユニットだったが、本作で歌を担当しているのは乃木坂46のユニット。

ハニワはソニー系からCD出してるし、本作の劇場アニメもソニー系のアニプレックスの企画だからソニー系所属の乃木坂46の起用は順当だけども。どうも大人の事情が臭うアイドルが絡むと、つい萎えてしまう。声優か、ハニワと組んできたCHiCOで聞きたかったと思うのは私だけ?

曲自体はハニワらしい良い曲で、ハニワのメンバーのヤマコのおなじみのイラストには、切ないやらニヤニヤするやらで表情筋が忙しくなる。本編でもじっくり見たかったなぁ〜って、これ、恋雪←雛←虎太朗のトライアングルの恋に決着ついてない? エンディングの後にも続きがあり、これもう完全フラグだよね? まあ、そうなるだろうとは思っていたけどね。“彼”のほうは雛ちゃんの言葉を慰めからじゃなく本気だってわかったうえで気づかないふりをしてるのかなと思わせる描写があったけどね。あ〜、誰か、いつか、“彼”を幸せにしてあげて〜。それを見届けるまで、これからも続編が作られる予感がするハニワ映画を追いかけてしまいそう。(文:入江奈々/ライター)

『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』は公開中。

入江奈々(いりえ・なな)
都内録音スタジオの映像制作部にて演出助手を経験したのち、出版業界に転身。レンタルビデオ業界誌編集部を経て、フリーランスのライター兼編集者に。さまざまな雑誌や書籍、Webサイトに携わり、映画をメインに幅広い分野で活躍中。