仮面ライダー第0号役・森山未來の登壇でトリプルライダー揃い踏み
庵野秀明が脚本・監督、本郷猛/仮面ライダーを池松壮亮、緑川ルリ子を浜辺美波、⼀⽂字隼⼈/仮面ライダー第2号を柄本佑が演じる映画『シン・仮面ライダー』。本作の大ヒット御礼舞台挨拶が4月9日に丸の内TOEIにて行われ、出演者の池松、浜辺、柄本、森山未來に加え、司会進行として庵野監督が登壇した。
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イベントでは、MCを務めることになった庵野監督の案内で、池松、浜辺、柄本、さらに緑川イチロー/チョウオーグ/仮面ライダー第0号というキーパーソンを演じた森山が登壇。
挨拶のあと監督から撮影の感想を聞かれた森山は、「2週間ぐらいの撮影期間だったのですが、とても濃かったです。そしてスーツが、めちゃめちゃ汗はかくけど、皮膚呼吸できない感じで、すぐに身体が冷えていくのが大変だったです」と回答。それに対し監督は、「マスクもギリギリで、見える部分も少ないし、呼吸も難しかったと思う。本当にどうもありがとうございました」と感謝を伝えた。
柄本は「衣装合わせの時に、監督が第2号のスーツのラインを1ミリ細くしたり、2ミリ太くしたりで、全然印象が違うっていうのをやられていたのですが、僕には全然わからなくて」と撮影を回想。「でも出来上がったものを見ると非常にスタイリッシュになっており、これは格好良いものを目指していった形ですか?」と聞くと、監督は「50年前に元があるので、なるべくその印象を近づけたく、最後に登場するスーツもその幅にかなり拘りました。そこが肝なので」と答えた。
さらに、森山が「シン・エヴァも終わって、“シン・”を冠にしたヒーローシリーズも一段落して、この先の構想はありますか?」と質問。監督は「本当に次回作は決まっていないです。30数年ぶりに白紙の状態です」と明かした。
続けて柄本が本作の続編について訊ねると、監督は「企画は、これの脚本を書いている時からあり、最初に続編が可能なものにはしておこうと思っていました。現実的には白紙ですが、構想としては残っています。続編はもうタイトルも決めていて、“仮面の世界”と書いて、“マスカーワールド”と読む、石ノ森先生の原作を読んでいる方はすぐにピンと来ると思います」と衝撃の告白。
・[動画]『シン・仮面ライダー』本郷猛(池松壮亮)×一文字隼人(柄本佑)キャラクター映像
また、「プロット的には、日本政府がSHOCKERのブレインという人工知能を開発して、政治家と官僚がSHOCKERに入って色々やろうと。それを仮面ライダー第2号が戦う。政府の男と情報機関の男は、政府よりなのでどうするかなど、そういう話も考えております」とその内容を明かした。柄本は「何年後かに見られます。がんばります!」と次回作への意気込みを見せた。
浜辺からの「本作の魅力はたくさんありますが、どこが1番魅了されているところですか?」との質問には、「自分が監督しているので、全部としか言いようがないのですが、最初からやりたかったのはラストシーンでした。地元(山口県)で撮影して、最後のテイクを選んだのですが、脚本書いている時から、あそこでやろうと思っていました。大抵の映画で1番好きなのは、スタッフロールに切り替わる瞬間なので、そこには拘りました」と答えた。
池松からは「公開4週目となりましたが、まわりの反応どうですか?」との質問。監督は「自分の周りの反応で面白いと思ったのは前の作品の時にまったくスルーだった友達が、ものすごい熱量でメールくれるんですよ。なので、3本とも違う所の人に引っかかるようになったのは、良かったと思っています。でも熱量が1番あるのは今回ですね」と答えると、池松も「僕の周りでも本当に熱狂して、号泣したとか、言われます」と嬉しそうに伝えた。
『シン・仮面ライダー』は現在公開中。
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