倍賞千恵子、生涯功労賞受賞したウディネ・ファーイースト映画祭の授賞式に出席! 日本人女優として初の栄誉に輝く
倍賞千恵子が、第25回ウディネ・ファーイースト映画祭にてゴールデン・マルベリー賞(生涯功労賞)を授与され、授賞式に登壇した。
・倍賞千恵子が『PLAN 75』に捧げた情熱と献身、長いキャリアが物語るオープンな心
現代版姥捨て山を描いた主演作に「“生きる”という命題を突きつける大傑作」の賛辞
倍賞千恵子が主演を務めた『PLAN 75』は、超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度「プラン75」が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。
2022年カンヌ国際映画祭でカメラドール特別表彰授与という快挙を成し遂げた早川千絵が監督を務めた本作は、SNSを中心に「震えるほど感動」、「頭から離れない」、「“生きる”という命題を見る者に突きつける大傑作」など絶賛の声が多く寄せられたほか、“75 歳以上に生死の選択権を与える「プラン75」の制度”に対して、賛否両論を巻き起こした。
今回、イタリアで開催されている世界最大のアジア映画祭、第25回ウディネ・ファーイースト映画祭にて、『PLAN 75』の主演でも話題を呼んだ倍賞千恵子にゴールデン・マルベリー(生涯功労賞)が授与された。
同映画祭は、ヨーロッパ各国からアジア映画ファンが集まる、世界最大のアジア映画イベント。過去には、2015年に音楽家・久石譲、2016年に映画監督・大林宜彦、そして昨年には映画監督・北野武が同賞を授与しており、日本人女優としては倍賞が初の栄誉に輝いた。
今回、『PLAN 75』と共に、ウディネ・ファーイースト映画祭の観客のために倍賞自らが選んだ『男はつらいよ』シリーズ1作目の『男はつらいよ』(69年)と『家族』(70年)の特別上映が行われ、上映にも立ち会った。会場では多くの観客に囲まれ、サインを頼まれる一幕も。また、『PLAN 75』の上映後にはスタンディングオベーションが起こり、倍賞や早川千絵監督からは満面の笑みがこぼれた。
授賞式で倍賞は、「私が60年ちょっと映画に携わってきたことを、遠くの国の皆さんが見ていてくださったことが何よりも嬉しかったです。ウディネ・ファーイースト映画祭は25周年。私の歳を超えるまで、ずっと続けてくださいね。皆さん、本当にありがとうございました!!」と喜びを語った。
そして、感謝の気持ちを込めて『PLAN 75』の劇中でも歌っている「林檎の樹の下で」を披露すると、感動で涙する観客も。会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。
・第25回ウディネ・ファーイースト映画祭授賞式の写真はこちら!
・[動画]主演・倍賞千恵子から優しいメッセージ/映画『PLAN 75』倍賞千恵子コメント映像
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