ドリュー・バリモア、脚本家組合のストライキに連帯しMTVムービー&TVアワードの司会を降板
『エブエブ』のダニエル・クワンら多くの監督や俳優が支持を表明
ドリュー・バリモアは、現在ハリウッドでストライキを行っている脚本家組合(WGA)への支援を表明し、MTVムービー&TVアワードの司会を降板すると発表した。
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この授賞式は、WGAが1日(現地時間)にストライキを呼びかけて以来、直近のイベントであり、日本時間5日午前中現在、授賞式は予定通り放送されることが決定しているが、組合員の執筆した脚本なし、司会もなしで進行することとなった。
WGAは、Netflixなどの動画配信サービスの普及や脚本作成への生成AIの使用などに伴う労働条件の改善を求めて製作会社側と6週間にわたって交渉を続けてきたが、妥結に至らず、2日(現地時間)からストライキに突入した。
バリモアは声明を発表し、「脚本家たちの声に耳を傾け、真に彼らを尊重するためにストライキに連帯して」、MTVムービー&TVアワードの司会から降板すると宣言。「映画とテレビについて私たちが祝福し、称える全ては、彼らの創造力から生まれています」。
「解決策が見つかるまで待つことを選びますが、家から(事態を)見守る私に皆さんが加わってくれることを望んでいます。私がこれまで働いた中で最高のパートナーの一つであるMTVに感謝します。そして来年のアワードに参加することが待ち遠しいです。それはMTVが創造した全てを真に祝福することができる時。ファンが賞を選ぶことができ、本当に包括的なものなのです」。
バリモアは司会は務めないが、降板前に授賞式用のスケッチ数本を撮影しており、それらは放送される予定だ。
WGAによるストライキは15年ぶりで、前回は2007年から2008年にかけて100日間続いたが、今回も長期化が予測されている。組合員たちはパラマウントなど大手映画会社やNetflix本社前などに集まり、大群改善を訴えているが、その中にはスピルバーグ監督作を手がけるトニー・クシュナーや長寿番組「サタデー・ナイト・ライブ」は現在放送中のシーズン48の残り2エピソードの放送を断念し、ジミー・ファロンやスティーヴン・コルベア、ジミー・キンメル、セス・マイヤーズらが司会を務める夜のトーク番組も中止されている。
監督や俳優たちの多くはバリモアと同様にストライキを支持している。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で今年のアカデミー賞を席巻した監督コンビ、ダニエルズのダニエル・クワンはインスタグラムを3月以来、久々に更新して明確に支持を表明した。
「ライターたちはこの業界全体の基盤の1つです。もし私たち全員が今、私たちのライターたちと共に立ち上がらなければ、すべてが崩れ去るのは時間の問題でしょう。企業中心の仕組みは利益を搾取し、統合し、何よりも利益を優先するために作られました。これは私たちが反撃する唯一の方法です。覚えていてほしい、スタジオはいつでもこれを終わらせることができるのです。これは彼らの責任なのです」。
『アナと雪の女王』のオラフ役などで知られる俳優のジョシュ・ギャッドは、彼が出演した「2つの異なるシリーズで、僕の口から出た言葉を書いた」脚本家たちと一緒にストライキに参加した。
また、1日(現地時間)開催のMETガラに出席したアマンダ・サイフリッドはレッド・カーペットで業界誌「Variety」の記者にストライキについて聞かれると、「配信で全てが変わりました。誰もが自分の仕事に見合った報酬を得る必要があります。それは超簡単なこと。(交渉が決裂するのは)理解できない」とFワードを交えて率直に語った。
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