高校も超名門校出身者がズラリ!
新年度がスタートし、入学式シーズンまっただ中といったところだが、前回の“高学歴俳優/ハリウッド編”のコラムに続き、今回はイギリスの高学歴俳優を紹介しよう。
イギリスは名門大学出身俳優が多い。オックスフォード大学やケンブリッジ大学の演劇団体は来日公演を行うほど活動が盛んだ。歴代の首相や政財界の大物と並んで、ハリウッドにもオックスブリッジ(オックスフォード大学とケンブリッジ大学の併称)で学んだスターたちが数多くいる。
・超名門大学出身のスターたち(ハリウッド編)/高校の成績はオールA!の才色兼備女優は誰?
まもなく公開の『美女と野獣』で野獣を演じ、ヒロイン、ベル役のエマ・ワトソンと共演しているダン・スティーヴンス。TVシリーズ『レギオン』や『ダウントン・アビー』で正統派の二枚目な素顔も知られているが、博物館の展示物を演じた『ナイトミュージアム/エジプト王の秘密』(14年)ではハンサムな風貌を逆手に取ったコミカルな演技を見せた。抜群のコメディ・センスは、大学時代に在籍したコメディサークルで培われたものだろう。彼はケンブリッジ大学で130年以上の伝統を誇るコメディ演劇クラブ「フットライツ」出身なのだ。
同クラブは風刺と毒を効かせたコメディを得意とし、60〜70年代にはグレアム・チャップマン、ジョン・クリースといった後の「モンティ・パイソン」のメンバーを輩出。映画やTV、舞台で活躍する英国俳優に「フットライツ」出身は数多い。
現在ハリウッドで大活躍中の英国俳優であるエディ・レッドメインとトム・ヒドルストンはケンブリッジ入学以前にイートン校でも同窓生。学校で演劇「インドへの道」の舞台でヒロイン(エディ)と彼女が乗る象の前足(トム)として初共演を果たしている。先述のダン・スティーヴンスとも同年代だ。
オックスブリッジでユーモアも磨く!
ケンブリッジと並ぶ名門、オックスフォード大学卒業生にはヒュー・グラントがいる。英文学を専攻し、在学中にオックスフォード大学映画基金製作の映画『オックスフォード・ラヴ』に出演したのが映画デビュー。
ケイト・ベッキンセールはすでに女優業もスタートさせていたが、在学中にケネス・ブラナー監督・主演の『から騒ぎ』のヒロインに抜擢されて退学。「どちらも楽しめなくなってしまったの。(仕事も学業も)大きなプレッシャーで、決断しなければならなかった」と仕事を優先した理由を語っている。
ミスター・ビーンことローワン・アトキンソンはニューカッスル大学で電子工学を専攻後、オックスフォードで修士課程に通っていた。「モンティ・パイソン」のマイケル・ペリンとテリー・ジョーンズもオックスフォード大出身。秀才が集まる “オックスブリッジ”では諧謔(かいぎゃく)精神も磨かれるようで、コメディアンたちはもちろん、映画スターになった出身者たちもインタビューでウィットに富んだ受け答えをする。今後どんな逸材が登場してくるかも楽しみだ。
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