問題児の新人力士が角界を揺るがす! “聖域”に切り込む相撲ドラマが熱い
相撲ファンにも衝撃を与えたNetflixドラマ『サンクチュアリ -聖域-』
【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、毎週の人気作品をランキングする「Netflix TOP10」。今回ピックアップするのは、「Netflix日本TOP10」(TV)から、1位ランクインの『サンクチュアリ -聖域-』。2023年5月4日より配信がスタートした本作だが、公開からわずか数日で早くも1位に躍り出た。1500年以上の歴史を持つ日本の国技をテーマに、時代錯誤とも思える稽古に励む力士たちの世界を外部の視点から捉えた本作は、相撲ファンのみならず一般視聴者にも衝撃を与えた。
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「お金が稼げる」という理由だけで相撲部屋に入門した元不良の小瀬清〈猿桜〉(一ノ瀬ワタル)は、相撲に対しては一切の興味がないため、礼儀知らずで先輩にも反抗的な問題児だった。そんな清がある日を境に、徐々に相撲の世界にのめり込んでいき……?
角界を外から見た視点にも注目
両親が作った借金のせいで荒れた生活を送っていた主人公・清は、ある時、猿将親方(ピエール瀧)にスカウトされ角界へ飛び込むが、入門した相撲部屋では先輩たちのいじめのような稽古が待ち受け、さらに新人の内は給料も少なく、清の怒りは増す一方。そんな中、同期の清水(染谷将太)の励ましや最強の力士との出会いを経て、次第に清は本腰を入れて横綱を目指していく。荒れくれ者の清がいかにして相撲道を極め、成りあがっていくのかが本作のみどころだ。
また、清たちの相撲部屋を取材するアメリカ帰りの記者・国嶋(忽那汐里)の視点から見る、時代の流れを逆行した角界の在り方にも注目だ。上を目指し、命を削り奮闘する力士たちの生き様をやみくもに否定するのが是か、議論が交わされそうなところである。
肉体改造と稽古を経て主演を担った一ノ瀬ワタル
力士役を務めるにあたり、大幅な肉体改造が求められる中キャスティングされたのが、清役の一ノ瀬ワタルだ。格闘家として活躍するかたわら、俳優として数々の有名作に出演してきた一ノ瀬が本作で初の主演に大抜擢され、2年半にもわたる稽古と撮影を乗り越えた。やさぐれながらも鋭い眼光でガチンコでぶつかっていく様は、まさに強靭な力士の気迫そのものだ。
また、役者のみならず舞台づくりにもこだわりを見せた本作は、土俵や相撲部屋の風景など徹底したリアリティを追及。両国国技館のシーンにいたっては、実際の国技館は使用せずセットで再現し、視聴者を驚かせた。制作人たちのこだわりが詰まった本作には、ディープな相撲ファンでさえも思わず感嘆してしまうことだろう。(文:U)
【Netflix日本Top10(TV)/5月1日~5月7日】
1位『サンクチュアリ‐聖域‐』
2位『紳士とお嬢さん』
3位『優雅な一族』
4位『クイーンメーカー』
5位『【推しの子】』
6位『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』
7位『医師チャ・ジョンスク』
8位『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』
9位『今、別れの途中です』
10位『地獄楽』
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