『ミッドサマー』のアリ・アスターが絶賛! 世にも恐ろしいチリ発のストップモーション・アニメ
アリ・アスターに依頼を受け、最新作『Beau is Afraid』のアニメ・パートも担
『ミッドサマー』(19年)のアリ・アスターに絶賛されたチリの2人組監督レオン&コシーニャによるストップモーション・アニメーション『La Casa Lobo(原題)』が、邦題『オオカミの家』として、8月より全国順次公開されることが決定。レオン&コシーニャの最新作で、アスターが製作総指揮を務めた短編『骨』も同時上映される。本作よりポスタービジュアルを紹介する。
・巨匠ヤン・シュヴァンクマイエル監督「妄想から解き放たれる過程こそが創作活動」
クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャの2人組による初の長編映画『オオカミの家』は、チリ南部のある施設から逃走し、森の中の一軒家で2匹の子ブタと出会った娘マリアの身に起きる悪夢のような出来事を描いた“ホラー・フェアリーテイル”アニメーションだ。
ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコロニア・ディグニダというコミューンにインスパイアされた本作は、レオン&コシーニャが監督のほかに脚本、美術、撮影、編集も務め、作品の大部分をたった2人で完成させたストップモーション・アニメ。企画段階を含めると完成までに5年の歳月を費やしており、ワールドプレミアとなった第68回ベルリン国際映画祭ではカリガリ映画賞を、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭では審査員賞を受賞するなど、世界各国で数々の賞を受賞して一気に注目された。
その特異な才能は、『ミッドサマー』のアリ・アスターが一晩に何度も鑑賞し、自ら2人にコンタクトをとったというエピソードからも伺えるだろう。彼らと意気投合したアスターは、今回同時上映となる短編『骨』の製作総指揮に名乗りを上げ、さらに自身の最新作『Beau is Afraid』内の12分に及ぶアニメ・パートを彼らに依頼。アスターは「レオン&コシーニャは、まぎれもなくヤン・シュヴァンクマイエルとクエイ兄弟の後継者だ。『オオカミの家』のような作品が作られたことは、過去に一度もない!」と絶賛している。
併せて解禁されたポスタービジュアルは、劇中に登場するあらゆる形態の主人公マリアをコラージュした日本オリジナルのもの。全編カメラが止まることなく、最後までワンシーン・ワンカットで空間が変容し続ける、まさに“異形”の本作の世界観が凝縮されている。右下の2匹の子ブタの手足が長い理由は本編を観てのお楽しみ。監督のレオン&コシーニャも「大好きなアートワークだ。本当に完璧! アメイジング!早くシェアさせて!」と大絶賛した。
『オオカミの家』は8月より全国順次公開。
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