『モアナと伝説の海』に登場するフサフサ頭のマウイ、原案では髪がなかった!?

#モアナと伝説の海

『モアナと伝説の海』
(C) 2017 Disney
『モアナと伝説の海』
(C) 2017 Disney

この春、興行収入50億円突破の大ヒットを記録し、名曲「どこまでも〜How Far I’ll Go〜」の人気ぶりも記憶に新しい、ディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』が早くも7月5日にMovieNEX(4000円+税)でリリース(6月28日より先行デジタル配信開始)。これを記念し、MovieNEXのブルーレイ特典ディスクに収録されるボーナス映像の中から、原案デザインの段階では、マウイに髪の毛がなかったことを明かす映像が解禁となった。

[動画]『モアナと伝説の海』のマウイ、原案では髪がなかった!?

本作は、南太平洋で語り継がれる神秘的な伝説をもとにしたストーリー。ヒロインは数々の伝説が残る島で生まれ育った16歳の美しい少女モアナ。幼い頃のある体験がきっかけで、海と運命的な絆で結ばれた彼女が、いつしか海に愛されるという特別な力を持つようになり、やがて世界を1つにつなぐ大海原へと、神秘に満ちた冒険の旅に繰り出していく様子を描く。

解禁となった映像では、製作前にジョン・マスカー監督&ロン・クレメンツ監督が自らオセアニアに出向き、現地をリサーチしている様子が収められている。監督ら制作関係者たちは数回にわたって現地を訪れたほか、サモア在住の人類学者やキャスティング担当をロサンゼルスのディズニー・アニメーション・スタジオに招き、人物デザインについてアドバイスをもらったという。

「劇的に変わったのは、原案では髪がなかったマウイです」と明かすのは、プロデューサーのオスナット・シューラーだ。マウイのトレードマークといえば、フサフサに生えた豪快な髪型。ところが、そんなマウイは原案デザインの段階では髪がなかったことが判明。クレメンツ監督は「タヒチから来た一団が、マウイの絵を見るなり“違う”と指摘した」と振り返る。マウイが長髪であるべき理由は、オセアニアの文化では「髪こそが力の源」だからなのだそう。髪がフサフサしているからこそ、人知を超えたパワーを発揮し、最終的には世界を救う重要なカギとして大活躍できるのかもしれない。

こうした『モアナと伝説の海』が舞台となるオセアニアの文化に対する製作スタッフの敬意は、マウイのデザインに限らず、島での生活や通過儀礼としてのタトゥーの役割、古代人の伝統的な航海術など、作品のさまざまなシーンで生かされている。海と自然、そして人間の関係性というテーマにもスポット当てて楽しみたい。

なお、本作のMovieNEXには、ほかにもさまざまな制作の裏側や未公開シーンなどのボーナス映像が収録されている。劇場では見ることができない貴重映像もお楽しみに。