片岡鶴太郎、津田健次郎、齋藤薫らが絶賛! 美しい青年と初老の映画監督による愛のパワーゲーム
映画界の生きるレジェンド、名優イザベル・アジャーニらが豪華競演
『Summer of 85』(20年)『すべてうまくいきますように』(21年)など話題のヒット作が続くフランソワ・オゾン監督の最新作『苦い涙』より、大島依提亜デザインによる新ビジュアルを紹介。また、各界より本作への絶賛コメントが到着した。
・若く美しい青年に翻弄される初老の映画監督の悲哀を描いたオゾン最新作!
本作は、1970年代ドイツのアパルトマンを舞台にしたエモーショナルなメロドラマ。伝説的映画監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの名作を、苦く哀しく滑稽な映画監督やアーティストの生き様として、映画愛を爆発させた自己流アレンジによる痛快作に仕上げた。
助手のカール(ステファン・クレポン)をしもべのように扱いながら、事務所を兼ねたアパルトマンで暮らす著名な映画監督ピーター・フォン・カント(ドゥニ・メノーシェ)。恋人と別れて激しく落ち込む彼のもとへ、親友の大女優シドニー(イザベル・アジャーニ)が、青年アミール(ハリル・ガルビア)を連れてやって来る。艶やかな美しさのアミールに一目で恋に落ちたピーターは、自分のアパルトマンに住まわせ、映画の世界で活躍できるよう手助けするが…。
紹介する新ビジュアルは、オゾン監督作品の宣伝デザインを5作品手掛けてきたグラフィックデザイナーの大島依提亜によるもの。ビジュアルの中央には主人公ピーターと大女優シドニー、そしてその脇に小さくモノクロで美青年アミールと助手カールが配置されている。ピーターの目からこぼれる涙の意味とは? 4人が繰り広げる人間模様が一層気になるビジュアルに仕上がった。
また、本作を鑑賞した各界著名人より続々とコメントが到着した。俳優・画家の片岡鶴太郎は、「主人公の哀しさを見事に体現して居る主演ドゥニ・メノーシェが圧倒的で素晴らしい!」とメノーシェを絶賛。声優の津田健次郎は「フランソワ・オゾンの色彩に溢れている」、音楽家・文筆家の菊地成孔は「ひょっとしたらコレ、オゾンの最高傑作じゃないの?」とコメントを寄せている。
■片岡鶴太郎(俳優・画家)
エゴイスティックな愛に翻弄され、心を掻き乱され、己を傷つけていく主人公の哀しさを見事に体現して居る主演ドゥニ・メノーシェが圧倒的で素晴らしい!
■津田健次郎(声優)
支配と従属、関係性の逆転、そして絶望と恍惚。演劇的世界で繰り広げられる中年男の大仰な愛の物語は愚かしく滑稽で、フランソワ・オゾンの色彩に溢れている。
■齋藤薫(エッセイスト)
まるで「舞台」を観ているような臨場感。単純な分あまりに濃厚な演出。
登場人物がお互いを罵倒し合う壮絶な会話劇は精神的バイオレンス。
中毒性ある85分間の刺激に、オゾン監督の凄さを見た。
■ゆっきゅん(DIVA)
翻弄されることの愚かさをどうしようもなく見つめてしまう。プライド、欲望、壁、鏡、そして窓に閉じ込められた哀しき男のメロドラマ。
■菊地成孔(音楽家・文筆家)
ファスビンダーを召喚したらアルモドヴァルやグリーナウェイまで付いてきてしまい、「重冷苦劇」と「軽暖喜劇」、リーベとアムールの逆転をしっかり見せる痛快作。ひょっとしたらコレ、オゾンの最高傑作じゃないの?
■ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇作家・音楽家)
身構えて観たが、笑った。ユーモラスだからこそ悲しい。
オリジナルのファスビンダー監督作ってこんなに面白かったっけかと思い、『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』をDVDで観直してみたら意外にも場所と性別と職業以外、さほどシナリオ上の改変は無くて喫驚した。
演出と俳優による見事な戯画化に拍手。
■野宮真貴(歌手・エッセイスト)
悲劇なのか、喜劇なのか。純愛なのか、メロドラマなのか。美しいのか、グロテスクなのか。
そんな思いに翻弄されながら、「苦い涙」の持つ魅力にまんまとはまってしまった。
■奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)
愛が人間を愚かにするのか、それとも愛が人間の愚かさを露呈させるのか。そこにうごめく激情が自分からさほど遠くないことに失望しながらのめり込む、見事な室内劇だ。
■ジョン・ウォーターズ(映画監督)
圧倒的に、2022年最高の映画!!
『苦い涙』は6月2日より順次公開。
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