ナムグン・ミンがムキムキマッチョに肉体改造して挑んだスパイアクション！

#キム・ジウン #コラム #ナムグン・ミン #韓国ドラマ #韓流 #黒い太陽～コードネーム：アムネシア～ 2023.05.26

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失われた記憶に隠された謎『黒い太陽～コードネーム：アムネシア～』

密航船で、髪と髭が伸び放題で凄まじい拷問をうかがわせる傷跡だらけの男が発見される。彼は1年前、中国での任務遂行中に死亡したと思われていた国家情報院の要員、ハン・ジヒョク（ナムグン・ミン）だった。ジヒョクは１年間の記憶をなくしたまま国家情報院に復帰。そんな彼に、記憶をなくす前の自分から、国家情報院内部に裏切り者がいるというメッセージが届く。誰も信じられないまま、1人で動き始めるジヒョク。彼の失った記憶には大きな謎が隠されていた……。

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人間離れしたマッチョボディでトレーニングする姿は圧巻！

国家情報院のエリート要員ということで、ジヒョクが射撃の練習や、人間離れしたムキムキマッチョな上半身でトレーニングするシーンは見応え満点。そんな彼は危険な任務の伴わない現場支援チームに配属されるのだが、そこに出勤することはほぼなく、いつも１人で動いている。そんなときに中国の麻薬を韓国に密輸させているファヨン派のナンバー２が警察に捕まり、上司の指示でジヒョクが取り調べることになる。中国で同僚２人を惨殺されたことを思い出して怒り心頭になり、凄まじい拷問をしてしまうのだ。

若くて可愛らしい女性の相棒が登場するが…

ジヒョクの新たな相棒として配属されたのが、女性職員のユ・ジェイ（キム・ジウン）。情報分析室から異動してきた若手の女性だが、ジヒョクと正反対で人当たりがよく、愛嬌もある。「組織内に裏切り者がいる」という自身の言葉から、たとえ女性とはいえ、職員を誰１人として信用することができないジヒョクの姿がなんとも悲しい。

「演技大賞」２年連続受賞の“ゴッドグンミン”！

10キロ以上増量の肉体改造と圧巻のアクションで主人公を演じたナムグン・ミンは、1978年生まれの俳優。2001年、映画『バンジージャンプする』で本格的俳優デビューを果たし、2017年のドラマ『キム課長とソ理事～Bravo! Your Life～』で大ブレイクした。2020年の『ストーブリーグ』ではSBS演技大賞を受賞し、本作で2021年MBC演技大賞を獲得。コメディからサイコパスまで完璧に演じ切ることで、“ゴッドグンミン（演技の神）”との異名も持つ。

現代ならではの犯罪内容にも注目！

ボスの運転手だと思っていた人物が実はボスだったなど、どんでん返しの繰り返しの本作。ジヒョクの言葉通り、組織内の人物は全員が怪しく、見ている方も常に緊張感を強いられる。そんな中、何度となくジヒョクを気遣い、ここぞといったピンチの際にも助けてくれるのが、相棒のジェイ。彼女も意外な人物との強力な接点があるということが後に明らかになる。

中国と韓国間の麻薬の密売だけでなく、全銀行の重要なデータを削除するなど、犯罪の内容が多岐に渡っているところにも注目したい。スパイ、闇組織……、まさに私たちが明日対峙するかもしれない問題を描いた、最高傑作ドラマだ。（文・渡邉啓子／ライター）

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『黒い太陽～コードネーム：アムネシア～』