夫からのDV痕も痛々しい…幼子を抱える17歳娘を父が絶縁「もう2度と来るなよや」 非情すぎる言葉が胸に突き刺さる
沖縄先行公開で大ヒット上映中、沖縄を舞台に日本の社会問題を描いた衝撃作
沖縄先行公開で大ヒット上映中の映画『遠いところ』。沖縄のコザを舞台に、幼い息子とを抱える17歳のアオイ(花瀬琴音)が社会の過酷な現実に直面する姿を描き、Variety誌が「貧困にあえぐ日本の性差別を、痛烈に告発する。溝口健二的な現代悲劇」と激賞した本作が、沖縄に続き、7月7日より全国順次公開された。本作より、父娘の断絶を描く衝撃の本編映像を紹介する。
・日本の性差別を痛烈に告発する現代悲劇『すずめの戸締り』千果役・花瀬琴音が初主演!
・[動画]夫のDVで痛々しい傷痕残る娘に父親が放つ衝撃の言葉『遠いところ』本編映像
主人公アオイを演じるのは、昨年『すずめの戸締り』に出演して話題を呼び、本作が映画初主演となる花瀬琴音。東京出身の彼女が、撮影の1ヵ月前から現地で生活し、“沖縄で生まれ育った若者”アオイを体現する。アオイの友人・海音には映画初出演となる石田夢実、夫のマサヤには『衝動』(21年)の佐久間祥朗。花瀬と同様、2人も撮影1ヵ月前から現地入りし、沖縄・コザで実際に体感した生活感溢れるリアルな演技を披露している。
沖縄のコザを舞台に、幼い息子と夫と3人暮らしをする17歳のアオイが、社会の過酷な現実に直面する姿を描いた本作。新鋭・工藤将亮監督が沖縄で長期にわたって取材を重ねて脚本を執筆、連鎖する貧困や家庭内暴力といった理不尽と不条理にもがく若者たちを通し、見る者に問いかける衝撃作だ。
主人公のアオイを演じる花瀬は、「お金のために、自分自身の心身や大切なものを犠牲にしながら貧困と戦い、必死に生きている方が全世界に沢山いると思います。どんな環境でも、一生懸命に必死で生きる人間の強さに、学ぶところが沢山ありました。同世代の方にも映画を通して、苦しい環境の中で生きるために必死に頑張る姿を見て、何か感じていただけることがあればと思い作品と向き合ってきました」と本作に臨んだ気持ちを振り返る。
7日に待望の初日を迎えた本作より、生活費を借りるためにやって来たアオイに対して実の父親が“絶縁宣言”する衝撃的な本編映像を紹介する。仕事にも行かず酒に溺れる夫マサヤ。アオイは幼い息子、健吾との生活費を稼ぐために年齢を偽ってキャバクラで働いていたが、警察のガサ入れで仕事を失い、収入源を断たれてしまう。
映像は、お金に困ったアオイがおばぁ(祖母:吉田妙子)に相談し、2人で実の父親(宇野祥平)のもとを訪れる場面だ。いざという時のための“へそくり”をマサヤに奪われ、さらには暴力を振るわれた彼女の顔や腕には痛々しい傷痕が生々しく残っている。「これで最後ど。おとう(お父さん)もそんな何回も渡せんからや」とお金を手渡した父は、「キャバクラでもなんでも働いてちゃんと稼ぎなさい」と我が子を突き放す。
お金を受け取ってもお礼も言わないアオイに「母親にそっくりだ」とあきれ果てた様子で手を伸ばす父を払いのけた彼女は、息子の健吾を抱えて立ち去ろうとする。「じゅんにわじわじする(本当にいらいらする)」と言葉をこぼした父は、「こないだやー(お前)の母親から連絡きて、九州の拘置所にいるってよ。親子そろって金欲しがってからにや。もう2度と来るなよや」と娘に絶縁を宣言する。健吾の面倒を見てくれていたおばぁも「ちゃんと子どものこと、考えないとね。健吾もあんたみたいになってしまう」と厳しい言葉でアオイを責める。
目の前には働かない夫と幼い息子。生活費を稼ぐための仕事もない。厳しい現実から逃れることができず、頼れる人いない。ただ「普通に生きたい」と願うアオイが最後に選んだ未来とは?
映画『遠いところ』は7月7日より全国順次公開。
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