2022年9月27日──私たちは何を見たのか? 大島新監督が描く現代日本の肖像
『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20年)『香川1区』(21年)の大島新監督最新作『国葬の日』が、9月16日より劇場公開されることが決定した。本作よりメインビジュアルと特報を紹介する。
・[動画]賛否が割れた安倍晋三元首相の「国葬」の日の人々の姿『国葬の日』特報
・鈴木エイト、統一教会と安倍元首相との問題を知るためのガイドラインになれば
本作は、2022年9月27日に日本国内10都市でカメラを回し、賛否が割れた安倍晋三元首相の「国葬」の日の人々の姿を記録したドキュメンタリー映画。
解禁された特報では、「国葬反対」のプラカードを掲げた人々を警官隊が囲む光景、涙を流す老人、スマホで撮影した安倍元首相との記念写真を見せる青年、安倍元首相銃撃の現場などの映像が流れる。2022年9月27日、私たちは何を見たのか?
・大島新監督「数字が全て」への疑問を吐露、作品性をなおざりにした根底に秋元康の影響…
大島監督は以下のコメントを寄せている。
■大島新監督コメント
こんにちは、大島新です。2022年9月、安倍晋三元首相の国葬が近づくにつれ、自民党の議員と旧統一教会の関係が次々と明るみになり、世論調査では国葬反対の声が増していきました。またか。私はこの空気に懐疑的でした。「みんなが反対と言っているから反対」しているように思えたからです。日本人の多くは、少数派の側にいたくない。この数年、私がつくづく感じていることです。だって、そのわずか2か月前、安倍さんが亡くなった2日後に行われた参議院選挙で自民党を大勝させたのも、日本の有権者でしたから。そこで、9月27日に全国10都市で撮影をする映画を作ると決めました。国葬や安倍晋三さんという人のことを、本当のところどう思っているのか、人々のリアルな思いを知りたかったのです。話を聞かせてくださった方は数10人ですが、そこには実に様々なバリエーションがありました。日本人とは、何なのか。私自身が、この映画を作る過程で多くの発見をし、かつ、完成版を観てたいへん困惑しています。
映画『国葬の日』は9月16日より劇場公開
・[動画]安倍晋三元首相銃撃事件を基に描く、足立正生監督『REVOLUTION+1』予告編
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