小西詠斗、大平采佳W主演『尾かしら付き。』舞台挨拶「たくさんキュンキュンしてください」
真田幹也監督「個性を曝け出すことに臆病になっている人に届けば…」
佐原ミズの人気コミックを実写化した映画『尾かしら付き。』の完成披露舞台挨拶が、7月22日に開催。W主演の小西詠斗、大平采佳に加え、佐野岳、武田梨奈、 木村昴、新内眞衣、Hilcrhyme、真田幹也監督が登壇した。
・佐野岳のお尻にはしっぽが生えてる!? 幸せのヒントが見つかる優しい映画『尾かしら付き。』
“若手映像クリエイターの登竜門”として知られる「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023」の特別上映作品として、いよいよ初お披露目を迎えた本作。舞台挨拶のチケットは映画祭史上最速で完売し、完成を待ちわびていた観客から大きな拍手を浴びながら、監督、キャスト陣が晴れやかな笑顔で登場した。
お尻に豚のような”しっぽ”が生えているという秘密を持つ少年・宇津見快成役を演じる小西。そして快成をもっと知りたいと思い、彼に寄り添おうとする少女・那智を演じる大平は、共に本作で映画初主演を果たした。
小西は「ついに皆様にお届けできる日が来て、心からうれしく思っています」と感無量の面持ち。舞台挨拶前日の7月21日に18歳の誕生日を迎えた大平が、「映画初主演で初出演でもあるので、ほぼ皆さん初めましてなんじゃないかと思います。こうして皆様にお届けできる日を迎えられて、光栄に思っています」と語ると、フレッシュな2人のコメントに会場から拍手が上がった。
日焼けサロンの店員で、快成と那智を励ます存在となる葛城楓太役を演じた木村は、本作で実写の商業映画に初出演するなど、この日のメンバーは“初めてづくし”。木村は「今日は『俳優、木村です』と言っていいんですよね」とご満悦の表情を見、「スクリーンデビューって言うんですか? 今日は皆様に僕の“スクリーンバージン”を奪っていただけるということで光栄です」と茶目っけをのぞかせ、会場も大爆笑。
撮影してから1年弱が経っていることから、「撮影を終えてから完成まで、こんなに待ち遠しく待つものなんだなと。これも初体験でとても楽しかったです」と心境を明かし、「約1年前の木村をご覧いただく。映画を見ていただいたらわかると思います。(身体が)パンパンです。撮影が終わってから激ヤセしました。スクリーンに映っている楓太は、だいぶわがままボディです。そこも楽しんでご覧いただけたら」と体型の変化も見どころだと話し、さらに笑いを誘った。
そして新内も本作でスクリーンデビューだといい、「私も言わせていただいていいですか?」と切り出し、「女優、新内眞衣です」と笑顔で挨拶。「右も左もわからない感じでした。皆さんに支えていただいて、どうにかやり切ることができたなと思っています。この作品が初めてでよかったなと思っています」と感謝しきり。
また「タレコミをしていいですか?」と口火を切り、「小西詠斗くんが、私と大平さんの撮影シーンがあった空き時間に、喫茶店へ行っていたんです。雨が降っていたので、スタッフさんに傘を借りて行ったのですが、それを喫茶店に忘れてきたんです! あれは取りに行ったんですか?」と公開説教。「ええ!?」とタジタジとなった小西は、「取りに行っていないです…。僕、めっちゃ傘を忘れるんですよ。すみませんでした!」と謝り、周囲を笑わせていた。
劇場音楽として3曲を書き下ろしたHilcrhymeは、「音楽監修という形で関わらせていただきました。主題歌が3つ、映画の中で流れます。普通はエンディングか、オープニングかの1つになると思うんですが、今回は場面、場面に合わせて曲を作っています。少年少女時代の快成と那智、大人になってからの快成と那智、そしてエンドで流れる曲。それぞれテーマが違う曲になっていますので、映像と共に楽しんでいただけたら」と呼びかけ、「感無量です。1人でも多くの人に届けばいいなと思っています」と映画の完成を喜んだ。
しっぽが生えている少年・快成の葛藤を通して、“みんなと違う”ことにどのように向き合っていくのかというテーマが描かれる本作。それぞれ自らを照らし合わせながら考えることも多かった様子で、大人になった快成を演じた佐野は「いろいろな人に好かれたいという願望があったけれど、本作から『1人でも自分を受け入れてくれる人がいれば、それでいいんだ』というテーマ性を受け取ったときに、スッと肩の荷が降りた。このままの自分でいいんだと感じることができた」という。
大人になった那智役の武田も「コンプレックスって、人の見方によってはすごく変わるものだなと思っています。快成はしっぽがあることによって、自分を閉ざしてしまっていたけれど、那智のようにそれを『かわいい』と言ってくれる人もいる。コンプレックスは視点を変えるだけで武器になるなと、この映画から改めて教えてもらった」と本作に出演して発見があったと話す。
すると小西も「コンプレックスというのは、誰にでもあるものだと思う。もちろん、僕にもある。快成には那智がいて、那智は快成のコンプレックスも含めて受け入れてくれた。そういう人間がいるのは、とてもうらやましいこと。僕も那智のような人間になりたいし、2人を応援できるような人間になりたいなと思いました」と本作から力をもらったといい、「たくさんキュンキュンして、たくさん共感して、見たあとに背中を押してもらえるような、明るい気持ちになれるような映画です」とアピール。
大平は「自分が出会ったことにないものに出会うと、『認めたくない』と感じてしまったりすることがあると思います。でもそこで勇気を持って一歩踏み出してみると、自分の知らなかった世界、新しい世界が見えるんじゃないかと思っています。そういう勇気を出そうと思える映画。見ていただいた方も、きっと勇気をもらえるはずです」と願いを込めた。
キャスト陣の息の合ったトークから、改めてチームワークの良さを噛み締めていた真田監督は、「この作品は、多様性が尊重される時代に、とても有意義な作品だと思っています。特に個性を曝け出すことに臆病になって いる人に届けばいいなと思っています」と会場に語りかけ、大盛況の舞台挨拶を締めくくった。
『尾かしら付き。』は8月18日より劇場公開。
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