ソン・ヒョンジュ、マ・ドンソクも共演、韓国で大ヒット!
『キルミーヒールミー』、『彼女はキレイだった』(15年)、『花郎<ファラン>』(16年)、『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』(17年)、『キム秘書はいったい、なぜ?』(18年)、『梨泰院クラス』(20年)など、作品を挙げればキリがないが、数々のヒット作に引っ張りだこの大人気俳優パク・ソジュン。主演最新作『京城クリーチャー』のNetflix配信やハリウッドデビュー作となる映画『マーベルズ』の公開が待たれる中、今回はパク・ソジュンがデビューの数年後に出演した隠れた名作映画『悪のクロニクル』(15年)を紹介しよう。
・鬼上司に徹するパク・ソジュンに胸キュン! 世界的韓流スターの出世作
名誉ある大統領賞を授与され、昇進目前の捜査一課課長チェ・チャンシク(ソン・ヒョンジュ)は、昇進祝いの帰りに乗り込んだタクシーでトラブルに巻き込まれる。運転手ともみ合う中で誤って殺害してしまったチャンシクは、昇進に影響することを恐れて隠ぺいを図った。だが翌日、運転手の遺体が工事現場のクレーンに吊るされる事件が発生し……?
隠ぺいの先に潜む衝撃の真実。主人公を翻弄する黒幕の正体とは?
昇進を間近に思わぬ罪を犯してしまった主人公・チャンシクは、捜査に取り掛かるオ刑事(マ・ドンソク)はじめ同僚たちにバレないよう隠ぺい工作に奔走するのだが、罪や嘘を重ねる中である人物にたどり着き、衝撃の事実を知ることになるのだ。
周囲に信頼されているが故に、中々暴かれないチャンシクの罪。次々と現れる怪しい人物。そして、物語終盤で明かされる黒幕の正体……。短い尺ながら、二転三転して真実にたどり着く巧妙なストーリー展開と見事なまでの伏線回収に、文字通り最後まで目が離せない一作だ。
パク・ソジュンファン必見! 硬派な新米刑事の演技に鳥肌必至!
パク・ソジュンが演じるのは、そんなチャンシクの忠実な部下・ドンジェだ。事件の発端となったタクシー車中にチャンシクの私物を見つけたドンジェは、尊敬する上司を信じたいという思いに駆られながらも、陰ながら証拠集めに勤しむのだ。上司に忠実で真面目な好青年のドンジェは、正統派イケメンのパク・ソジュンにぴったりの役どころだ。今や大人気俳優となったパク・ソジュンの初々しい姿に新鮮味を感じながらも、全てが明かされたラストシーンでのパク・ソジュンの目の演技には、思わず鳥肌が立ってしまった。コミカルもシリアスもやりこなせるパク・ソジュンの演技力の高さを見せつけられた。
本作をまだ見ていないというパク・ソジュンファンにはもちろんのこと、手に汗握る本格的な警察ものや予測不能のサスペンスものが好きな方にもおすすめできる一作だ。(文:斎藤好花/ライター)
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