原爆コラ画像問題で物議、フェミニズム的メッセージに批判の声も?『バービー』興収”1.9億”週末公開作品で1位スタート!
実は”アナログ”可愛いすぎる移動シーンのメイキング映像が公開
原爆投下を軽視したファンアートに対して、本作の米公式アカウントが好意的なリプライをしていたことから日本では公開前に物議を醸していた『バービー』。フェミニズム的なメッセージを含んでいるため、一部の男性から強い批判の声も上がっている。そんな本作が日本で公開され、週末の興行収入1位を記録した。話題沸騰中の本作より、メイキング映像を紹介する。
・着せ替え人形「バービー」が男性優位の現実世界に来てみたら…。ポップな描写に込めたメッセージ
本作は、世界で最も有名なファッションドール・バービーの初実写化。グレタ・ガーウィグが監督を務め、マーゴット・ロビーが主演している。本作が日本で公開されると、『君たちはどう生きるか』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』など、すでに年間のトップ10の興行収入を記録している大作がひしめく中、週末の興行収入は3日間で1.9億を突破し堂々の1位を記録した。
観客は10代後半から20代の女性が中心で、公開初日は満席となる劇場が続出。興行収入の構成比率において、東京ではなんと2023年に公開されたワーナー・ブラザース映画作品の平均の200%を記録。トレンドに敏感な若年層の動員を中心に息の長い興行になりそうだ。
また、関連商品の完売が続出。映画版のドールは、発売から10日足らずでメーカー在庫ほぼ完売となっている。OPIが発売したバービーとケンをイメージした9色のネイル商品は、7月1日に発売され、約1ヵ月で完売。アパレル商品も絶好調で、ZARAは発売後約1ヵ月、クロックスのコラボ商品は、発売後約2週間で完売するなど映画以外でも大ヒットとなっている。
今回紹介するのは、大好評の可愛いすぎる“移動シーン”のメイキング映像だ。「移動シーンの撮影は、最高に満足のいくものだった」とグレタ監督も確かな手応えを明かしているこちらのシーン。2つの世界を行き来する際には、バービーの愛車であるピンクのコルベットを始め、船、キャンピングカー、自転車、スノーモービル、ロケットなどさまざまな移動手段が使われる。
船に乗る時はセーラー服、ロケットに乗る時は宇宙服といったように、乗り物が変わるたびに背景やバービーたちの衣装がチェンジ。「箱ごとにシーンが入っているの。バービーとケンにシーンを通過させて、次の箱のシーンに行くというようにしたかった」とグレタ監督が語るように、ひとつひとつのシーンがそれぞれ美しい絵画のように映し出されている。
これらのシーンではCGを使わず、演劇の舞台表現を参考に、セットと舞台装置を用いて撮影を実施した。たとえば水の上をボートで進むシーンでは、布にセロハンを貼って水のきらめきを表現したり、背景の絵はスタッフが実際にロープを引っ張って動かしたりと、マーゴット・ロビーも撮影の裏側を説明しながら思わず笑ってしまうほど、その作業はどこまでもアナログだ。
ケン役として本シーンにも登場したライアン・ゴズリングは、「昔の無声映画の表現方法を使っていた。カレル・ゼマン監督作品のようだ」と、アニメ・特撮の巨匠の名前を出しながら興奮気味に撮影を振り返っている。
ほかにもメイキング映像には、こだわりのセットの中で楽しそうに撮影に臨むマーゴットやライアンの貴重な姿や、人間世界でのバービーの持ち主サーシャ役のアリアナ・グリーンブラット、バービーを生み出したマテル社のCEO役のウィル・フェレル、本作の美術を担当したのサラ・グリーンウッドのコメントも登場。
映像の中でグレタ監督が「映画『バービー』の舞台は大胆かつ繊細に、ぶっ飛んだ世界にしたかった。見る人にはただ楽しんでもらいたい!」と語るように、観客を楽しませる要素がふんだんに詰まった本作。ぜひ映画館でじっくり堪能してほしい。
『バービー』は現在公開中。
・[動画]『バービー』可愛いすぎる移動シーン、実はCGなしの超アナログ!/映画『バービー』メイキング映像
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