真木よう子、井上真央、桜庭ななみ、大泉洋といった豪華キャストが集結し、演劇賞を総なめにした伝説の舞台「焼肉ドラゴン」が映画化されることがわかった。
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原作となった舞台は、2008年に日本の新国立劇場と韓国の芸術の殿堂(ソウル・アート・センター)のコラボレーションで製作され(11年・16年再演)日本の演劇賞を総なめにした作品。舞台でも作・演出をつとめた鄭義信が初監督する。鄭監督は脚本家として、『月はどっちに出ている』で第67回キネマ旬報ベストテン脚本賞、『愛を乞うひと』で日本アカデミー最優秀脚本賞・第72回キネマ旬報ベストテン脚本賞、『血と骨』で第78回キネマ旬報ベストテン脚本賞など数々の映画賞に輝いている。
舞台は、万国博覧会が催された1970(昭和45)年。関西の地方都市の一角で、小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花(真木よう子)、梨花(井上真央)、美花(桜庭ななみ)の3姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。失くした故郷や戦争で奪われた左腕など、つらい過去は決して消えないけれど、毎日懸命に働き、家族はいつも明るく、ささいなことで泣いたり笑ったり。店の中は、静花の幼馴染・哲男(大泉洋)など騒がしい常連客たちでいつも大賑わい。「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる」、それが龍吉のいつもの口癖で、そんな何が起きても強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくるというストーリー。
長女・静花役に真木、次女・梨花役に井上、3女・美花役に桜庭と美人3姉妹が揃い、静花への思いを秘めたまま梨花と結婚する男性・哲男に大泉が扮する。
本作出演に真木は「『焼肉ドラゴン』という素晴らしい舞台を拝見いたしましたので、嘘をなく申し上げますと、映画化にあたり、ワクワクした感覚と舞台とスクリーンの違いがどうなるのかといった懸念が少しもなかったかと言うと嘘になります。しかし、映像化した作品は私の期待を遥かに超えておりこの様な歴史的事実が確かに存在したことを、より多くの方に認識して欲しいと思うと共に、鄭監督の伝えたかった”たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる”というメッセージが作品の終盤には深く皆様の心に突き刺さることになると思います。1人でも多くの方々に『焼肉ドラゴン』の素晴らしさが伝わることを願っています」とコメント。
井上は「韓国の俳優陣はみな熱量が高く、とても刺激的でした。互いの言葉が通じずもどかしく感じることもありましたが、今作への思いを最後まで共有することができ、忘れることのできない作品となりました。国境や血の繋がりを越えて、運命を共にすると決めた家族たちの覚悟や、理屈ではない愛がたっぷりと詰まった作品です。早く皆さんのところにお届けできることを私も楽しみにしています」。
大泉は「私自身も舞台『焼肉ドラゴン』大ファンでありましたので、映画化のオファーを頂いた際は、非常に光栄な気持ちと共に、歴史的に大きな意味のある作品に参加することへの緊張感がありました。ですが、鄭監督を中心に日本の俳優陣とエネルギーにあふれる韓国の俳優の方々と、言葉が通じなくても素敵な作品にしようとする想いを共有しながら、とても楽しく撮影を行うことができました。現れるキャラクターの誰しもが心に傷を抱えながらも、国や血の繋がりを超えて団結し、明日を強く生きていこうとする姿を、日本と韓国の役者陣が鬼気迫る表情や演技で見せる作品になったと思います。舞台とはまた違う、映画『焼肉ドラゴン』をぜひ楽しみにしていてください」とのコメントを寄せている。
『焼肉ドラゴン』は初夏に全国公開となる。
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