小泉今日子主演、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香といった主役級の豪華美人女優8人の共演で映画化される『食べる女』の製作が発表された。
本作は、年齢、職業、価値観などが様々な8人の女たちの日常を通して、“食”と“性”の本来のあり方が描かれる作品。原作は、2007年に発売された筒井ともみ著「食べる女」「続・食べる女」(新潮社文庫)で、人はおいしい食事をすると体が元気になる。いとしいセックスをすると心が優しくなる=“スローフード・スローセックス宣言”を冒頭1ページ目から掲げたセンセーショナルな短編集を筒井自身が脚本化した。
小泉が演じるのは主人公の敦子(トン子)。原作の筒井は映像化するなら、ドラマ『センセイの鞄』(03年)で主演をつとめた(自身は脚本を担当)小泉しかいないと考えていたという。とはいえ、その頃は小泉=敦子と決まっていたわけではなく、筒井が自ら脚本を書いていく上で、自身の経験や友人の体験談を核に構成されているキャラクターの中から、みんなを引っ張っていけるような魅力、そして年齢的にも最適な敦子を主人公に据え、物語を構築。原作にはないオリジナルキャラクターとして主人公・敦子が誕生した。
具体的に小泉にオファーを出したのは、企画が動き始めた2015年夏頃。多忙な小泉のスケジュールが空くのは2年後だったが、それを待って今年1月、ついにクランクインの時を迎えた。筒井曰く「小泉さんは、とにかく見ているだけでおいしく感じる女優。当時からどんなに時間が経っても、ずっとそう思っています。彼女には『労働の匂い』がある稀有な女優だと思います。そこが新しいし、『食べる女』にふさわしい」と惚れ込んだ理由を話している。
本作主演に小泉は「『わからない』ということを今日の結論にできるのは女だけなのかもしれません。『わからない』けど、お腹が空いた。『わからない』から、とりあえずおいしいゴハンを食べちゃおう。そんな女たちが映画の中で生き生きと食べてます。たくましく生きてます。筒井ともみさんが時間を掛けて下ごしらえをしたこの作品に参加出来て光栄です」と述べている。
『食べる女』は1月8日にクランクイン。2月中旬にクランクアップ予定で、4月下旬の完成。9月末より公開予定となっている。
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