アダム・ドライバー「なぜNetflixやAmazonのような大企業は…」と非難 ヴェネツィア国際映画祭でストライキを語る
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「小規模な配給会社はSAGが求める夢のような要求を満たすことができるのに」
第80回ヴェネツィア国際映画祭がいよいよ始まり、2日目となる31日(現地時間)にはマイケル・マン監督の『Ferrari(原題)』に主演するアダム・ドライバーが、監督や共演のパトリック・デンプシーらとレッドカーペットを歩いた。
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ドライバーは作品の記者会見で、現在もアメリカで続く脚本家組合と俳優組合のストライキについて見解を述べた。
アメリカでは映画テレビ製作協会(AMPTP)と全米脚本家組合(WGA)、全米俳優組合(SAG -AFTRA)の契約条件が合意に至らず、前者は5月から、後者は7月からストライキを続けている。
ドライバーがイタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の創設者でレーシングドライバーでもあったエンツォ・フェラーリを演じる伝記映画はアメリカのインディーズ映画会社の「Neon」の配給作であり、同社はSAG-AFTRAと俳優の参加について中間合意を得ている。
ドライバーは「私はAMPTPに属さない映画の視覚的表現となり、中間合意というSAGのリーダーシップを宣伝するためにこの場にいることを誇りに思います。それは効果的な戦術です」と宣言し、さらに「もう1つの目的は明らかです」と続けた。
「なぜ、Neonや(『Ferrari』の海外配給を手がける)STX internationalのような小規模な配給会社はSAGが求める夢のような要求を満たすことができるのに、NetflixやAmazonのような大企業はそれができないのでしょうか? SAGの関係者が中間協定の条件を満たす映画をサポートしに行くたびに、彼らはサポートする人々を積極的に支援する意思があり、他の人々はそうではないことがより明白になります。この機会が訪れたとき、中間協定というものを理解すれば、組合をサポートしたいと思う理由の全ては解決するように思えました」。
ドライバーはAMPTPに所属する大手のスタジオ作品はもちろん、Netflix製作の『マリッジ・ストーリー』(19年)でアカデミー主演男優賞候補になり、2022年にもNetflix『ホワイト・ノイズ』に主演、Amazonでは2019年に『ザ・レポート』に主演している。
普段、記者会見などで饒舌ではないことも多いドライバーだが、当事者として現在の映画界を揺るがす問題について誠実に語った。
マン監督はドライバーの発言を受けて「『Ferrari』は、作品に携わった人々によって作られました。アダムと私の場合、サラリーの大部分を放棄した。大手のスタジオによって作られたわけではありません。私たちに小切手を切ってくれたスタジオはありませんでした。だから私たちはここで連帯しているのです」と語った。
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