見始めたら止まらない中毒者が続出! 韓国富裕層たちの闇を描いた過激ドラマ
ドロドロを極めて大ヒット!『ペントハウス』
韓国・ソウルのセレブたちが暮らす超高層マンション「ヘラパレス」でパーティーが開かれた夜、ある少女が転落するのをペントハウスに住むシム・スリョン(イ・ジア)が目撃。事件はその2ヵ月前、声楽家になる夢を絶たれた不動産仲介業をするオ・ユニ(ユジン)と、学生時代に彼女のライバルだった声楽講師のチョン・ソジン(キム・ソヨン)が、ユニの娘を通じて再会したことから始まった。
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愛憎渦巻きながらもセレブたちはそれぞれの子どもたちと優雅な暮らしをしていたが、そんな彼らによって、ユニ親子の生活は一変していく。少女転落事件の真相、そしてヘラパレスの住人たちとユニ親子の運命は――!?
少女はなぜヘラパレスで転落したのか!?
転落したのは、年齢と学歴を詐称してセレブの子どもたちの家庭教師をしていた女子中学生。彼女は天涯孤独の身でありながらオペラ歌手になるという夢を掲げ、芸術高校の声楽専攻首席合格の座を手にした。しかし、そのことで子どもたちからやっかみを買い、壮絶なリンチを受ける。また、ソジンとスリョンの夫、チュ・ダンテ(オム・ギジュン)の不倫現場をスマホで撮ったことで2人からも恨みを買い……。彼女を突き落としたのは誰なのか? 最後まで気になるところだ。
誰もが知っているオペラの名曲が物語を彩る!
最初は、セレブの子どもたちが唐突にオペラの名曲を歌いだすシーンに少々面食らった。しかし、冒頭から少女の転落死や愛憎の果てのいじめ、リンチ、殺し合いのシーンが多いだけに、高尚な音楽によって殺伐とした光景がかなり緩和されるような気がした。今まで全くオペラに興味がなかった人も、このドラマを見て曲の背景を調べるなどをきっかけに、少し聞いてみようかなという気にさせてくれるはずだ。
過激で個性的なセレブを演じた3人の女優たち
最高の性悪セレブのソジンを演じたキム・ソヨンは1980年生まれの女優で、本作で第57回百想芸術大賞の女性最優秀演技賞を受賞した。性悪セレブ達の中でも優しさを見せるスリョンを演じたイ・ジアは年齢非公開で、2007年のドラマ『太王四神記』でデビューした。また、女手一つで娘を育てる健気な母親であるユニ役のユジンは、1981年生まれで、S.E.Sの元メンバーであり、私生活では2人の女児の母でもある。
現代の韓国社会を風刺した問題作!
学歴と不動産バブルにより深刻化する格差社会を描いた本作。受験戦争において、どんな手を使ってでもライバルを蹴落とそうとする親たちの姿は滑稽にうつり、空しさも感じた。また、彼らがつまらないことで足を引っ張り合う一方、庶民が這いあがっていく姿には誰もが爽快感を覚えるに違いない。
ドロドロ劇はさらに続き、『ペントハウス2』(シーズン2)では、ソジンと元夫が酔った勢いで一夜を共にするところから端を発した愛憎劇が繰り広げられる。
さらに『ペントハウス3』(シーズン3)では、刑務所行きとなった2大悪党のダンテ&ソジンが壮絶な制裁を加えられるところから始まる。笑える要素も満載な中、彼らの闘いはまだまだ終わらない。(文・渡邉啓子/ライター)
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