樋口真嗣監督、『シン・ゴジラ』は「尻尾をこれでもかと言うくらい長くした」!? 山崎貴監督と「ゴジラ上映会」でトーク
山崎貴監督×樋口真嗣監督が“熱いゴジラトーク”を展開
「『ゴジラ‐1.0』公開記念 山崎貴セレクション ゴジラ上映会」の第1回目上映会が9月17日に開催され、シリーズの原点『ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版』(54年製作・14年公開)が上映。『ゴジラ‐1.0』の山崎貴監督に加え、『シン・ゴジラ』(16年)の樋口真嗣監督が登壇し、“熱いゴジラトーク”を繰り広げた。また、『ゴジラ‐1.0』より、新たな全身ビジュアル画像と場面写真と紹介する。
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1954年に初めて姿を現して以来、日本のみならず世界中を魅了し、衝撃を与え続けてきた怪獣「ゴジラ」。そのゴジラ生誕70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作『ゴジラ-1.0』が、11月3日、“ゴジラの日”に公開される。
今回、「『ゴジラ‐1.0』公開記念 山崎貴セレクション ゴジラ上映会」の第1回目上映会が開催され、『ゴジラ-1.0』の監督・脚本・VFXを務めた山崎貴監督に加え、特別ゲストとして『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督が登壇した。古くから親交のあった両監督はトークショーの開始早々、若かりし頃に下北沢の飲み屋で共に過ごしたエピソードで盛り上がり、当時の懐かしい話に会場は笑いで包まれた。
樋口監督は山崎監督が新作ゴジラを作ると聞いた時の気持ちを「ほぼ同じ時期にこの世界に入った人ですし、当時は山崎さんの作った『マルサの女2』の悪夢を見るシーンについて『あれ、どうやったの?』と飲み屋で聞いたり、そんな時代から知っている人が作ると聞いて、嬉しかったですね」と語った。
また、山崎監督は「『シン・ゴジラ』はやっぱり意識しましたね。改めて見直しましたし、どうやったら違う路線で作れるか、とずっと意識して考えていきました」と想いを打ち明けた。
そして『ゴジラ-1.0』の予告編の話になり、樋口監督は「足の爪がカッコいいですね。怪獣特撮映画を作っていると足の爪が引っ掛かってしまったりと難しいんです。今回、3DCGだからこそ出来た爪だと思います。足の指の表情がとても良いですし、今までのゴジラのどれとも似ていないと、凄い良いなと思いました」と樋口監督らしい意見で絶賛。
『シン・ゴジラ』の製作秘話に移ると、樋口監督は「尻尾をこれでもかと言うくらい長くしたんです。着ぐるみだとしっぽがあると扱いにくい。ゴジラのカッコ良い部分は実は尻尾だとずっと思っていて、着ぐるみだと絶対できないくらいの尻尾の長さにしました。その結果、困ったのはフィギュアの置き場でしたね(笑)」と話し、山崎監督も「着ぐるみで撮ったことがなかったので、その発想には至らなかったですね(笑)」と笑いながら続けた。
トークショーの後に上映される“初代ゴジラ”について樋口監督は、「1954年の“初代ゴジラ”の後半を改めてみると、今だからこそ伝わってくるものがあります。何年か前にもう一度見て、ボロ泣きしてしまいました。感動できる映画なんだと改めて思いましたし、そういう要素があるからこそ、今のゴジラに繋がってるんじゃないかなと思います」、山崎監督も「樋口さんの言うように、改めて人間ドラマの重厚さや素晴らしさが伝わってきます。是非そこに注目してほしいです」と魅力を語った。
最後に山崎監督は「偉大な先人たちが作ってきたゴジラなので、相当なプレッシャーもありましたし、『シン・ゴジラ』の後ということも大変だったんですけど、中々なものが出来たと思っています! 是非楽しみに待っていただければと思います」と自信たっぷりにコメントしトークを締め括った。
また、今回紹介する新たな全身ビジュアル画像では、今までポスタービジュアルで写されていなかった部分が明らかに。ゴジラの禍々しい背びれ、迫りくる強靭な尾、そして無残にも破壊された街…。圧巻のビジュアルに仕上っている。先日解禁されたキャストたちが写る場面写真15点では、劇中のゴジラ、その脅威を目の当たりにした登場人物たち、逃げまどう人々の姿や崩壊する街の様子が切り取られている。
『ゴジラ-1.0』は11月3日より全国公開。
・『ゴジラ-1.0』の全身ビジュアル画像&場面写真はこちらから!
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