「春画を性器だけに捉われずに見ると新たな発見が」…?この秋は春画テーマの映画&イベントで春画の魅力を堪能しよう!
2015年に東京で開催された大規模「春画展」は約21万人を動員
今秋、偏愛コメディ映画 『春画先生』、ドキュメンタリー映画 『春の画 SHUNGA』と、春画をテーマにした2作品が連続公開される。これを記念して「春画講座」「銀座の小さな春画展」「春画フェア」の開催が決定し、小室直子プロデューサーからコメントが到着した。
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2013年、ロンドンの大英博物館で開催された世界初の大規模「春画展」が世界の注目を浴び、2015年に東京で開催された永青文庫「春画展」が約21万人を動員した。この大規模な「春画展」に影響を受けて製作された『春画先生』と『春の画 SHUNGA』は、ある種タブーとして扱われてきた春画がアートとして日本文化に浸透してきつつある今、映画を通じてその魅力と奥ゆかしさに迫る。
塩田明彦監督の『春画先生』は、“笑い絵”とも言われる春画の奥深い魅力を真面目に説く変わり者の春画研究者と、しっかり者の弟子が繰り広げる春画愛を描いた異色の偏愛コメディ。内野聖陽扮する変わり者の“春画先生”が、「春画を性器だけに捉われずに見ると新たな発見がある」と春画の楽しみ方を語る。
平田潤子監督の『春の画 SHUNGA』は、100点以上に及ぶ春画と、国内外の美術コレクターや浮世絵研究家、美術史家、彫師、摺師などへの取材をもとに、表情豊かに描かれる「性」と「生」を発見する驚きのドキュメンタリー。
2作の企画者であり、プロデューサーの小室直子は企画の意図として、「2013年大英博物館と 2015年東京・京都の「春画展」の大成功で、タブーからアートとして文化としての理解が進んでいる江戸時代の浮世絵春画。
この展覧会にインスパイアされ、名匠塩田明彦監督が映画を春画そのもの=“笑い絵”としてオリジナルで描く内野聖陽主演の春画愛溢れる偏愛コメディ『春画先生』を企画しました。そしてその企画リサーチをする中で多様な作品や魅力的な関係者と出会い、奥深い春画世界をひも解くドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』も製作することになりました。2作品も同時に春画にまつわる映画を作ることは、とても欲張りなのですが、まったく立ち位置が異なる2作を通して、人間、時代、表現とは何かを多角的に面白く捉えていただけるのではないかと思っております」と解説する。
そして今回、2作の劇場公開に先駆け、10月10日に朝日カルチャーセンター新宿教室にて「〜はじめての春画講座〜」の開催が決定した。プロデューサーの小室と、国内外に向けて春画の魅力を発信する市井の春画ウォッチャーとして著書多数の春画―ルが、映画製作の秘話も含めて、楽しく春画をナビゲートする。
また、映画館シネスイッチ銀座が運営するギャラリーアートハウスにて、10月21日から12月17日まで「銀座の小さな春画展」の開催も決定。劇中に登場する葛飾北斎の「喜能会之故真通」“蛸と海女”をはじめ、約50点の春画が展示される。
小室は「銀座の小さな春画展」について、「映画2作にも多大な協力をいただいた大英博物館と東京の『春画展』開催の中心人物である浦上蒼穹堂の浦上満氏の監修で『銀座の小さな春画展』を開催し、実際に本物の春画を見ることができる展示も行うことが叶いました。映画を見てすぐに、まだ実物の展示機会がほとんどない名作春画を間近に見ることができる貴重な機会となります。是非映画2作と展示をお楽しみください」とコメントを寄せる。
併せて銀座蔦屋書店では、期間限定で「春画フェア」を開催中。2015年「春画展」図録(限定)、春画関連書籍、アートグッズ、名作の復刻レプリカ作品等、多彩な春画関連商品を揃える。
『春画先生』は10月13日、『春の画 SHUNGA』は11月24日より全国公開。
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