(…前編「イケメン俳優が眼福!な王道の青春ラブストーリーの実写映画化をチェックする」より続く)
【元ネタ比較】『虹色デイズ』中編
乙女男子から鞭携帯のドSまで4者4様の恋模様
男の子を主人公にした大人気少女漫画「虹色デイズ」が実写化された。
4人の男子のうち、ひとりは羽柴夏樹という恋愛に夢を抱いていて少し乙女思考な男の子で、通称はなっちゃん。彼が、無表情でぶっきらぼうに見えるけど心は優しい同級生の女の子、小早川杏奈と知り合って彼女のことを好きになり、彼らは徐々に距離を縮めていく。
彼らの恋愛を良く思っていないのは杏奈の親友で友情以上の思いで彼女に執着してるまりちゃんこと筒井まり。
このまりちゃんに、チャラくて複数の女の子を取っ替え引っ替えしてるまっつんこと松永智也がちょっかいを出し、彼らはケンカップル的な展開を見せる。そんな友だちたちを見守っている恵ちゃんこと片倉恵一は、年上の女性と付き合ったりと大人っぽくて、一見、優男なのだけど実は鞭を持ち歩いてるほどSM趣味を持つドS男子。
もうひとりは二次元ヲタクで秀才でクールなつよぽんこと直江剛で、彼は人知れず進路に悩んでいたりする。そして、共通のコスプレ趣味を持つゆきりんという彼女がいて、リベラルでフラットな彼女は杏奈たちとも仲良くなっていく。
実写版では、なっちゃんはGENERATIONS from EXILE TRIBEの佐野玲於が演じ、ちょっととっちゃん坊や臭くはあるのだが、柔らかい雰囲気は出ている。まっつん役は中川大志。チャラ男なイメージは中川にはないけれど、なんだかんだとまりちゃんを放っとけないまっつんの人の良さがにじみ出ている。恵ちゃんは横浜流星が扮し、優男な感じはあるのだけれど、原作ほどSMキャラじゃないのでギャップ萌えまではいかないところはもったいない。つよぽんを演じるのは高杉真宙で、原作の塩顔とは系統が違うものの繊細でクールなところはイメージ通りで、彼が一番原作キャラとぴったりくる(後編へ続く…)。
・後編「映画尺に収めるため、ストーリーを追うのに精一杯…。じゃれ合う姿をもっと見たかった!」へ続く…
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