第71回カンヌ国際映画祭でパルムドール大賞に輝き、7月14日までに観客動員305万1817人、興行収入37億2599万2500億円を記録するなど大ヒット中の是枝裕和監督作『万引き家族』。そんな是枝監督の長編15作目となる『La Verite(仏題、仮)』(邦題未定)の製作が決定した。
・是枝裕和監督、『万引き家族』でカンヌのパルムドールに!「さすがに足が震えています」
本作は日本を飛び出しフランスで撮影予定で、主演はフランスの至宝カトリーヌ・ドヌーヴ。『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したジュリエット・ビノシュ、『トレーニング デイ』と『6才のボクが、大人になるまで。』で2度に渡ってアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたイーサン・ホーク、『8人の女たち』『スイミング・プール』のリュディヴィーヌ・サニエらを共演に迎え、力強く情感豊かな家族の葛藤の物語を描き出す。
母はフランス映画のスター女優。今の恋人、元夫、パーソナルアシスタントといった、彼女を愛してやまない男たちの上に君臨する。そんな彼女の自伝の出版を機に、娘がアメリカから、夫と幼い子どもを連れて帰省する。母と娘の再会は、たちまち対立へと変容する。さまざまな真実が露わになり、愛と恨みは告白される。母は、SF映画に出演することになるが、自伝に自分の名前がないことに傷ついたパーソナルアシスタントが突然辞めてしまい、娘が代わりに撮影現場に付き添うことに…。その現場で出会った新進女優の姿に、母はかつて親友でライバルだった今は亡き女優の面影を重ねていくのだった。はたして、母と娘は長年に渡って隔てられてしまった関係を修復することができるのか?
母で、仏映画界屈指の大女優をドヌーヴ。娘で、元女優志望の脚本家をビノシュ。娘の夫をホーク。母が出演するSF映画の共演者である新進女優をサニエが演じる。
ビノシュは「是枝監督とこの人生の一時を分かち合えることを楽しみにしています。14年前にお会いしてから、この瞬間を待っていました。是枝監督の視線は、柔らかなベルベットのレーザーのように、私たちの心を見透かします」と述べ、ホークは「是枝監督にお会いできて嬉しかったです。監督の映画はすばらしい。現役で活躍している偉大な監督の1人とコラボレーションできることはまたとない機会です。また、パリで、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュと一緒に映画を作れるなんて、夢のようなお話です。ある1人のアメリカの俳優にとって、本当に唯一無二の体験になりそうです」と話している。
日仏合作となる『La Verite(仏題、仮)』は10月初旬から12月初旬にかけ約8週間撮影予定で、2019年公開予定となっている。
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