木村拓哉と二宮和也が8月6日に東京国際フォーラムで行なわれた映画『検察側の罪人』完成披露舞台挨拶に、吉高由里子、大倉孝二、八嶋智人、音尾琢真、芦名星、原田眞人監督とともに出席。木村と二宮は本作が初共演となったが、木村が二宮を「これほど信頼ができ、頼りがいがある共演者は珍しい」と評すると、二宮は「いい人生です」としみじみ語っていた。
・木村拓哉、二宮和也、その他の写真/『検察側の罪人』完成披露舞台挨拶
本作は、人気作家・雫井脩介の同名ミステリー小説を、映画『クライマーズ・ハイ』などの原田眞人監督で映画化。東京地検刑事部に所属するエリート検事・最上(木村)と、彼を尊敬する駆け出し検事・沖野(二宮)が、ある殺人事件を巡り対立、それぞれのポリシーに基づき突き進む姿を描く。
4000人が詰め掛けた会場に敷かれた紅白のカーペットに木村や二宮が登場すると、客席からは割れんばかりの大歓声が上がる。これまで数々の作品に出演している2人だが、共演は初。しかも重厚な作品を世に送り出してきた原田組でのタッグは、非常に高い注目を集めている。
木村は、原田監督の過去作品のイメージから、現場に赴く際「体が反応して、スゲー腹が痛くなった」と構えて挑んだというが、頭でっかちになっていた部分を全部そぎ落としてくれ「原田組のスタイルを一緒になって楽しめるような状況を作っていただけた」と述懐。
木村の発言を受けた原田監督は「さすがに経験値がある俳優さんなので引き出しがすごい。しっかり脚本を読み込んでいる」と称賛すると「サッカーでいうなら、木村さんは司令塔でボランチ。二宮さんはフォワードタイプ。どんどん突破する」と独特の例えでタイプの違いを表現していた。
そんな尊敬する木村に、撮影の最初から「拓ちゃん」と声を掛けたのが吉高だという。二宮は「初手の初手で『拓ちゃん』ですよ!」とやや呆れ気味に吉高を見つめるが、吉高は「言ったら怒るかなーと思って」といつもの吉高ワールドを展開。木村は「僕は怒っていないのですが、ニノが気を使って『そういう言い方やめなさい!』って言っていましたけれどね」と懐かしそうに撮影を振り返っていた。
(text&photo:磯部正和)
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