レディー・ガガが映画初主演し、歌の才能を見出され、スターの階段を駆け上がっていく主人公アリーを演じた『アリー/スター誕生』。この映画がトロント国際映画祭2018のガラプレゼンテーション部門に出品され、9月10日(現地時間9月9日)に行われたレッドカーペットセレモニーとQ&Aにガガと監督・主演をつとめたブラッドリー・クーパーが出席した。
・レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー、レッドカーペットその他の写真
本作は、ウェイトレスをしながら歌手になることを夢見るアリー(レディー・ガガ)が、世界的ロックスターのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)と出会い才能を見出され、一気にスターダムを駆け上がっていく様子を描いた作品。『アメリカン・スナイパー』(15年)で主演・製作をつとめたクーパーが初監督に挑戦している。
自分の容姿にコンプレックスを抱えながらも、“等身大の自分”を大事にしながらショービジネスの世界に飛び込んだアリーの“苦悩”と“喜び”に満ちた人生は、歌手として不遇の時代を経てからトップの座に上り詰めたガガの人生そのもの。さらにはメイン曲「Shallow」をはじめとする19曲もの楽曲は、ガガとクーパーによる映画のための書き下ろしとなっている。
初お披露目となった第75回ヴェネチア国際映画祭では、世界中の名だたるメディアが本作を絶賛。辛口批評サイトとして有名な「ROTTEN TOMATOES」でも、驚異の94%のフレッシュを獲得した(現在93%)。
この日、試写会場前に敷かれたレッドカーペットには、ヴェネチアを超える約3000人ものマスコミとファンが集まり、同映画祭史上空前の盛り上がりに。黒いベールに黒のロングドレス姿のガガとクーパーが登場すると、会場からは大歓声が巻き起こり、一斉にフラッシュが焚かれた。向けられたカメラに向かってポーズをとりながらも、しっかりと手を握り、お互いを信頼し合う2人の姿は、劇中のアリーとジャクソンそのもの。そんな仲睦まじい2人の姿に、会場からは大きな拍手が送られた。
その後、公式上映前の舞台挨拶にガガとクーパーが登場すると、場内からは大きな拍手が。クーパーは「この作品で僕の人生は大きく変わったんだ。彼女(ガガ)のおかげだと思っているよ。とてつもなく高い山を登るなら、パートナーがいてくれた方がいい。彼女はまさに僕にとってのベストパートナーだった」とコメント。一方、ガガは「100人いるうちの99人が信じてくれない中、1人だけが自分を信じてくれることがある。今回のブラッドリーがまさにそうだったの。彼の最初の監督作品に主演女優として出演できたことに心から感謝しているわ」と語り、互いに存在の大きさを認め合った。
これにクーパーは「初めて出会った時、この作品で、彼女は彼女がなりたかったような女優になり、僕は僕のなりたかったような監督になると誓ったんだ。僕にとってこれまでで最高の経験だったので、また誰かがお金を出してくれるなら、ぜひやりたいですね(笑)」とユーモアも交え、ガガとの再コラボの可能性を匂わしていた。
『アリー/スター誕生』は12月21日より全国公開となる。
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