ブッシュ政権を猛烈に批判し、全世界で興行収入2億2244万ドル(244億円/1ドル110円換算)、日本でも興収17.4億円を叩き出したドキュメンタリー映画『華氏911』(04年)などで知られるマイケル・ムーア。彼がアメリカ合衆国第45代大統領ドナルド・トランプに挑んだ最新作『華氏119』の予告編とティザーポスターが解禁となった。
ムーアと言えばこれまで、アメリカの銃社会に風穴を開けた『ボウリング・フォー・コロンバイン』(02年)、医療問題に鋭いメスを入れた『シッコ』(07年)などで巨大権力に対抗し、アポなし取材や過激なパフォーマンスでアメリカ社会に一石を投じてきた。
そのムーアが『華氏119』で標的にしているのがトランプ大統領だ。タイトルの「119」とは、トランプの大統領当選が確定し勝利宣言をした2016年11月9日を意味したもの。『華氏911』と呼応したタイトルになっている。
解禁となったティザーポスターは、昨年ワシントンで行われたウィメンズ・マーチで熱烈にトランプ大統領を批判した際のムーア監督の写真と、星条旗の上に書かれた「マイケル・ムーア砲、トランプ直撃。」といったコピーが印象的なビジュアル。
また、同時解禁となった予告編は「あの“アポなし突撃男”が帰ってきた!!」というテロップとともにスタート。次いで、自身の故郷であるミシガン州の州会議堂に乗り込むムーア監督が登場し、「マイケル・ムーアの今度の標的は、史上最恐ドナルド・トランプ!!」というテロップが映し出される。
映像では、「私も有色人種を憎むが殺しはしない」という大統領とは思えない発言をしたトランプ大統領の過激さを強調するかのように、昨年バージニア州シャーロビッツビルで勃発した白人至上主義団体(KKK/クー・クラックス・クラン)と反対派の衝突事件を思い出させる、ネオナチとKKKの恐ろしい儀式のシーンが続く。
2016年7月、大統領選の最中に「大統領選にトランプが勝利する5つの理由」というエッセイを書き変人扱いを受けながらも、その予測を見事に的中させたムーア。はたして彼は、2年前の11月9日にスタートしたアメリカ、そして世界のファイナルカウントダウンは止めるべく、11月に行われる中間選挙に打撃を与えることはできるのか?
『華氏119』は11月2日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開となる。
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