原爆開発を題材に描く『オッペンハイマー』が日本公開決定! 配給会社は「さまざまな議論と検討の末公開を決定した」とコメント
ネットミーム”バーベンハイマー”でワーナー・ブラザース米国本社が謝罪も
クリストファー・ノーラン監督が物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生を描く映画『オッペンハイマー』が、2024年に日本公開されることが決定した。アメリカでは科学者の伝記映画として異例のヒットを記録した同作だが、原子爆弾の開発という題材を扱っていることから、被爆国である日本での劇場公開がなかなか決まらなかった。
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本作は、世界の運命を握ると同時に、世界を破滅する危機に直面するという矛盾を抱えた一人の男の知られざる人生を、IMAX撮影による没入感と共に描き出す壮大な実話ドラマ。今年7月21日より全米公開された本作は、現在世界興行収入9億5千万ドル(1425億円)を超える世界的大ヒットを記録し、実在の人物を描いた伝記映画作品として歴代No.1を獲得。「ノーラン史上最高傑作」と称えられ、各映画賞における最有力候補と目されている。
監督・脚本を務めるのは、『ダンケルク』(17年)『TENET テネット』(20年)などで知られるクリストファー・ノーラン。主演のキリアン・マーフィーほか、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ラミ・マリック、ケネス・ブラナーらが出演する。
公開決定にあたり配給会社は、「弊社ビターズ・エンドは、クリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー』を2024年、日本公開いたします。本作が扱う題材が、私たち日本人にとって非常に重要かつ特別な意味を持つものであるため、さまざまな議論と検討の末、日本公開を決定いたしました。作品を見た上で、クリストファー・ノーラン監督の手による、伝統的な作劇手法を超越した唯一無二の映画体験には、大スクリーンでの鑑賞が相応しいと考えております。日本公開の際には観客の皆様ご自身の目で本作を御覧いただけますと幸いです」とコメントしている。
本作の全米公開時、同時期に公開された映画『バービー』と2本続けて劇場で鑑賞することがブームとなり、両作のタイトルをかけ合わせて”バーベンハイマー(Barbenheimer)”なるネットミームが誕生、SNSにマーゴット・ロビーが演じたバービーと、原爆をイメージさせるキノコ雲や火炎を合成したファンアートが次々と投稿された。そうしたネットミームに対し『バービー』のSNS公式アカウントが好意的なコメントをしたことから日本で抗議が拡大。ワーナー・ブラザースの米国本社がメディアに向けて謝罪コメントを発表したことでも注目を集めた。
『オッペンハイマー』は2024年に劇場公開。
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