山田涼介、ほぼセリフなしの難役に挑み「毎日台本を一から最後まで読み直していた」『サイレントラブ』での役作りや苦労を語る
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内田監督は山田のアクションシーンを称賛「プロフェッショナルでしたね」
山田涼介を主演に迎え、『ミッドナイトスワン』(20年)で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督がオリジナル脚本で描く“世界でいちばん静かな”ラブストーリー『サイレントラブ』。本作より、声を発することをやめた主人公・蒼の場面写真とメイキングカットを紹介する。
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主人公の青年・蒼が心引かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の美夏。「ピアニストになるという君の、美しい夢をかなえたい」。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、心でそう願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていくが──。
主人公・蒼役には山田涼介。ラブストーリー映画初主演となる本作で、声を発することをやめた不器用な主人公を繊細に演じ、新たな境地を見せる。不慮の事故で目が不自由になり、絶望の中でもがくピアニスト志望の音大生・美夏役には浜辺美波。蒼と出会うことで絶望の淵から希望を見いだしていく難しい役どころを演じ切る。
音楽は久石譲が担当。優しくもどこか切ない音色が2人の物語に花を添える。主題歌「ナハトムジーク」は、幅広い世代から絶大な支持を得ているMrs. GREEN APPLEが本作のために書き下ろした。
今回紹介するのは、美夏の通う音楽大学の校務員として働く作業着姿の蒼や、大雨の中膝から崩れ落ちて慟哭する、蒼の感情が溢れ出たたシーンの場面写真、さらに口元と手を血で染めた、蒼の姿など過去に深いいきさつを感じさせるメイキング写真。山田がかつて見せたことのないギャップ満載の新たな魅力と存在感を放つ写真となっている。
山田が演じる蒼は、過去のある事件から声を発することをやめた音楽大学の校務員という役どころ。山田は「蒼という役は本当に難しい役であったことは確かだし、そこにちゃんとやりがいもありました」と、ほとんどセリフがない難役に対して臆することなく挑んだことを明かす。
しかし「最初の方は、毎日一から台本を最後まで読み直していたのですが、それは初めての経験だったんです。台詞がないからこそ、本を理解していないと、気持ちの入れ方とかが全く繋がらなくなってしまうのが怖くて。毎日一から最後まで(本を)読んでいました」と、セリフという表現方法を封じられていただけに、不安があったことも語っている。
蒼は格闘技をやっているという設定のため、演じるにあたって格闘技を習得したという。劇中でもジムで格闘技の練習に励む様子や、喧嘩のシーンなどアクションシーンが多々盛り込まれているが、山田は「難しかったですね。僕は割とアクションが得意な方なんですけど、格闘技を習い始めてからのアクションってもうアクションではなくて、格闘技になっているので。専門的な動きを入れようと思うとやっぱり素人なので全然できないっていう。結構難しいことをやっています」と語り、「そこの差ですよね。アクションなのか本物なのか。そこの違いを見せるっていう意味ではすごく難しかったです」と振り返る。
そんな山田のアクションシーンについて内田監督は、「アクションシーンの撮影というのは、役者のダメージも大きいので、様々なことに気を遣わなければなりません。そんな中で、山田さんは『自分の体なので自分がいちばんよくわかる』と。自分の限界も知っているし、ここまでできるということもすごくわかっている。まさに、プロフェッショナルでしたね」と山田の現場での姿勢を絶賛している。
『サイレントラブ』は2024年1月26日より全国公開。
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