EXILEのLDHが映画界で存在感増す。10月にはなんと3作連続配給!

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LDHのメンバーが参加しない『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』もLDHの配給作品。
10月26日より公開/(C)小森陽一/集英社 (C)2018 映画「オズランド」製作委員会
LDHのメンバーが参加しない『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』もLDHの配給作品。
10月26日より公開/(C)小森陽一/集英社 (C)2018 映画「オズランド」製作委員会

EXILE、三代目 J Soul Brothers、E-girlsなどが所属する芸能事務所LDHが映画製作・配給事業に力を入れており、10月は3本を配給する。

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10月5日から公開中の岩田剛典主演作『パーフェクト・ワールド 君といる奇跡』は松竹とLDH PICTURESの共同配給、10月19日公開の佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)出演作『ハナレイ・ベイ』はHIGH BROW CINEMA配給(LDH picturesのレーベル)、10月26日公開の波瑠と西島秀俊共演作『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』もHIGH BROW CINEMA配給だ。

LDHが映画事業を始めるきっかけが、15年10月のテレビドラマからスタートした『HiGH&LOW』プロジェクトだ。5つのチームが拮抗する「SWORD」地区を舞台にした抗争を描く。EXILEのHIROが総合プロデュースを務め、LDHに所属するメンバーがテレビドラマや映画に出演したり、音楽やライブツアーを実施するもの。

16年7月に『HiGH & LOW THE MOVIE』が公開され、興収21.1億円の大ヒットを記録。映画事業に弾みがついた。以降、『HiGH & LOW THE RED RAIN』(16年10月)、『HiGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY』(17年8月)、『HiGH&LOW THE MOVIE 3 /FINAL MISSION』(17年11月)が公開。今年9月には『HiGH&LOW』のスピンオフ映画『DTC-湯けむり純情篇-』が公開された。

LDHは16年に映画配給会社「LDH pictures」を設立して配給事業に乗り出した。3つのレーベルがあり、作品ごとに使い分けている。「LDH PICTURES」はメインレーベル。「HI-STREET PICTURES」は所属アーティストのライブビューイングやドキュメンタリー作品。「HIGH BROW CINEMA」では2つのレーベル以外の様々な作品を扱い、なかにはLDHのメンバーが出演しない作品もある(『オズランド』がこれに該当)。

LDHならではの作品が「CINEMA FIGHTERS」プロジェクトだ。LDHのメンバーに歌詞を提供してきた作詞家・小竹正人の詞の世界観をショートフィルム化。6名の監督を起用し、主要キャストにLDHのメンバーが参加して6作を製作。6作を合わせて劇場公開する。今年1月に第1弾『CINEMA FIGHTERS』、6月に第2弾『ウタモノガタリ- CINEMA FIGHTERS project -』が公開された。

今後の配給作品には、12月1日公開『jam』(劇団EXILEのメンバーが総出演、監督SABU)、19年1月11日公開『この道』(大森南朋とEXILE AKIRAが主演、監督・佐々部清)、19年1月25日公開『二階堂家物語』(劇団EXILEの町田啓太が出演、監督アイダ・パナハンデ、河瀬直美がエグゼクティブプロデューサー)などが控える。LDHが映画界での存在感を増していきそうだ。(文:相良智弘/フリーライター)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。