SixTONES松村北斗&上白石萌音、朝ドラ以来の共演で「今回やっと人柄を知れた」『夜明けのすべて』プレミアナイト
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松村北斗が「時間通りに行くのが苦手」とカミングアウトする場面も
瀬尾まいこの同名小説を映画化した『夜明けのすべて』のプレミアナイトが開催された。イベントにはW主演の松村北斗と上白石萌音に加え、共演の光石研、三宅唱監督の4名が登壇。作品への思いや撮影の裏話を語った。
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星が輝く夜空をイメージした演出で客席通路から登場したキャスト&監督。パニック障害を抱えたことで人生が一変する山添くんを演じた松村は、「この映画は、生きるのが少し楽になるような作品になっています。届く限りの全ての人が少しでも楽になる様に、この映画が広がっていけばいいなと思います」と期待を込めて挨拶した。
PMSによって月に一度イライラが抑えられず、怒りを爆発させてしまう藤沢さんを演じた上白石も、「私はこの映画が大好きで、そんな気持ちがどんどん大きくなっています。今日初めてお客様にお披露目するので、とてもドキドキしています」と素直な気持ちを打ち明けた。
W主演の松村と上白石は連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の夫婦役以来の共演で、映画では初共演となる。朝ドラで演じた夫婦役とは異なる、互いに“救い合う”特別な関係を演じる。
松村は上白石について「瞬発力、感情を爆発させる力があり、その場に馴染む力もある。初日のワンシーン目から『15分くらいかけて歩いて会社に来たのかな?』と思う様な佇まいと喋り方をされる。その感覚が鋭い。朝ドラの時もそうでしたが、追随を許さないと思います」と大絶賛。
一方、上白石も「ここにいさえすればいいという現場で、そうなれたのは監督やキャストの皆さん、松村先生や光石先生のお陰です。この方々の胸をお借りして演じれば大丈夫だという安心感のある現場でした。(松村も)他の追随を許さないと思います」と返礼して、三宅監督から「さっきから2人はどんな戦いをしているの!?」と大笑いでツッコまれていた。
朝ドラ時の共演との違いについて聞かれると、松村は「『カムカム』の時は岡山弁を覚えるのに必死でそんなに話していなかったので今回、初めて人柄を知っていった」と新鮮な面持ちで、上白石も「確かに朝ドラの時は余裕がなくて…。私も今回やっと人柄を知れたという感じです」とお互いを深く理解した様子だった。
上白石は三宅監督について「撮影中は監督が誰よりも楽しんでいた。初日のワンシーンを撮り終えた後に『寂しい!』と仰っていて『もう寂しいのですか?』と聞いたら『だって映画を撮るって楽しくない?』と言われた」と報告すると、三宅監督は「恥ずかしい」と赤面。
さらに、上白石は「三宅監督が楽しんでみんなを連れて行ってくれたので嫌な緊張感のない現場でした」と三宅監督のリーダーシップに感謝し、松村も「僕らの意見や他のスタッフの方の意見も聞き入れてくれたりして、みんなでフラットに一丸となって映画を作ったような感じ。映画を作りながら人間関係を作っている、そんな素敵な現場であり監督でした」とその演出スタイルに感銘を受けていた。
その演出スタイルについて三宅監督自身は、「原作自体がそういう小説であり、栗田科学がそういう会社なので、撮影の前の段階からプロデューサーと原作をそのように作ろうという話をしていました。みんなこの小説が好きで色々と打ち合わせを重ねていく中で、ゆっくりとそのような空気が生まれていった」と述べていた。
物語の舞台となる栗田科学には、生きづらさを抱える山添くんや藤沢さんをはじめ様々な境遇の人が集まって働いている。共演者同士、もし実際に一緒の会社で働いているとしたら?の質問に対して、光石は「リーダーシップという意味で言うと、僕は役とは全然違います」と打ち明けて、三宅監督も「僕は映画館のバイトをしていたこともありますが、全然使えないバイトでした」とポツリ。
松村は「僕は約束の時間にギリギリ遅刻してくるヤツで、約束の時間通りに行くのが苦手。僕が実際に栗田科学にいたら肩身の狭い思いをしそう」とカミングアウトすると、上白石も「私は意思決定ができない。私が社長だったら会社は破綻するはず。私たちは会社勤めが出来ない人間です」と自虐を放って笑いを取っていた。
最後に主演の松村は、「映画を見終わった後に、近くの人を助けてあげよう、少し手を伸ばしてみようと思ってもらえたら」と期待。上白石も「常に完璧でハッピーな人はなかなかいない。その意味ではすべての人の映画です。この作品に出会えて良かったと思ってくださる方のもとにこの映画が届きますことを願っています」と呼び掛け、イベントの幕が閉じた。
『夜明けのすべて』は2月9日より全国公開。
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