『哀れなるものたち』の監督による2019年アカデミー賞最多ノミネート作がNetflix TOP10入り
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ヨルゴス・ランティモス監督が描く宮廷愛憎劇『女王陛下のお気に入り』
【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に視聴時間で人気作品をランキングする「Netflix TOP10」。今回「ムビコレ」では、グローバル(映画)の第5位にランクインしている『女王陛下のお気に入り』(英題:The Favourite)をピックアップ。第91回アカデミー賞(2019年)で『ROMA ローマ』と並んで最多10ノミネートされた人間ドラマがついにNetflixで配信スタートとなった。
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18世紀初頭のイングランド。痛風を患い、重い症状に悩んでいるアン女王に代わり、国政を掌握していた親友のレディ・サラは、重税で民が疲弊しているにも関わらずフランスとの戦争を推し進めていた。そこへ親戚のサラを頼り、宮廷へとやってきた没落貴族の娘・アビゲイルは、アンに気にいられたことでのし上がっていく。最後に女王陛下の寵愛を受けるのは、サラかアビゲイルか? 2人の間に熾烈な争いの幕が切って落とされる。
ランティモス流の演出が絶妙、コールマンが主演女優賞を獲得
本作の監督・製作を務めたのは、今年度のアカデミー賞にもノミネートされている『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス。『籠の中の乙女』で注目され、コリン・ファレル主演『ロブスター』&『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』で熱狂的な支持を受けたランティモス監督が、絢爛豪華な18世紀の宮廷を舞台に3人の女性の愛憎劇を濃度高めに描き出した。戯画的な貴族たちや舞踏会での独創的なダンスなど、格調高い映像の中にしばしば登場するランティモス流の“違和感”が、本作でも絶妙なオフビートを奏でている。
アン女王を演じたオリヴィア・コールマン、レディ・サラ役のレイチェル・ワイズ、アビゲイル役のエマ・ストーンなど、ランティモス作品では馴染のある実力派女優たちが競演。アカデミー賞では主要キャストである3人が主演+助演2名でそろってノミネートを果たし、コールマンが主演女優賞に輝いた。
グローバル(映画)で第5位、世界48ヵ国でもTOP10入り!
『女王陛下のお気に入り』は、配信初週の集計(1月22日~1月28日)でグローバル(映画)の第5位にランクイン。世界48ヵ国でもTOP10入りしている。(文:足立美由紀/ライター)
【NetflixグローバルTop10(映画/英語)/1月22日~1月28日】
1位『Lift/リフト』
2位『Mindcage(原題)』
3位『ザ・キッチン』
4位『The Hill(原題)』
5位『女王陛下のお気に入り』
6位『ターザン』
7位『The Super Mario Bros. Movie(原題)』
8位『Dumb Money(原題)』
9位『Queenpins(原題)』
10位『レオ』
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