原作と映像化された作品を、重箱の隅をつつくように細か〜く比較する【元ネタ比較】。2019年公開予定の中から期待作10本を紹介します。
【元ネタ比較】
2019年元ネタ期待作 勝手にベスト10/前編
2019年はついにあの壮絶な戦国時代を描いた人気コミックが実写映画化されるなど、元ネタを持つ映像化作品の話題作が続々と公開される。なかでも筆者の独断で期待作のベスト10を紹介。
10位『チア男子!!』初夏公開
男子によるチアリーディングチームを結成して奮闘する姿を描き、TVアニメシリーズ化もされた朝井リョウの青春小説を実写化。横浜流星、中尾暢樹、浅香航大、瀬戸俊樹ら若手イケメン俳優たちがわんさか出演。ハラチラで腹筋を見せながらのメイキング映像を見るだけでも今からワクワクしてしまう。眼福と爽やかな感動の青春ストーリーが楽しみだ。
9位『翔んで埼玉』2月22日公開
2018年11月に100巻が発売されたあの「パタリロ!」の原作者・魔夜峰央によるギャグ漫画。1983年に発表されたものの当時は大きく注目されなかったが、地方をディスる内容に時代が追いついたのか、今になって再注目されて実写化にも至った。都知事の息子役を二階堂ふみ、実は埼玉県出身の転校生役をGACKTが演じ、他にも伊勢谷京介、京本政樹らが出演。二階堂は自らの提案で性別を変更せずに男の子役に挑み、浮世離れした雰囲気のある男性俳優陣は魔夜峰央が描く架空の世界観にイメージぴったり!
8位『麻雀放浪記2020』4月5日公開
阿佐田哲也の原作を和田誠が監督した不朽の名作、『麻雀放浪記』を斎藤工主演で白石和彌がメガホンを取って蘇らせる。なんでも、映画通としても知られる斎藤工が『麻雀放浪記』への愛が強く、再映画化をアプローチして実現させたのだとか。前作は戦後の上野が舞台だが、新作では斎藤工扮する主人公が戦後から2020年にタイムスリップするらしく、前作とはまったく違うストーリーが展開される模様。竹中直人、的場浩司、岡崎体育ら続々とキャストが発表されているが、個人的には前作で加賀まりこが演じた役どころに扮するベッキーの麻雀クラブのママっぷりが楽しみ。
直木賞受賞作「サラバ!」や「きいろいぞう」で知られる西加奈子の同名小説を映画化。小学5年生の主人公の少年が転校生の美少女と出会い、心に変化をもたらす。第二次性徴期の子どもの微妙な心の機微をとらえた原作をどこまで表現してくれるだろう。父親役の草剛の方が話題になりがちだが、小学生男女に扮した若手俳優たち(実年齢は中学生)に注目したい。とくに独特の雰囲気を持った美少女役の新音(にのん)はまさに雰囲気ある美少女!
6位『ドメスティックな彼女』1月11日より放映
あのドメカノがついにテレビアニメシリーズ化!原作は流石景原作の「週刊少年マガジン」で2014年から連載されている人気恋愛コミックだ。主人公の男子高校生がなりゆきで体の関係を持った女子高生と、思いを寄せている女性教師が実は姉妹で、親の再婚によってこの2人と義理の兄妹となってしまう。笑いをまじえつつ恋愛のドキドキをシリアスに描く王道ものだが、1話目からの高校生同士や生徒と教師の体の関係が登場し、少年漫画誌なのに袋とじ掲載がされるなど、刺激的な描写が話題となっている。地上波アニメでどこまで描くのだろうか?(後編へ続く…)
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