チュ・ジフンの『ジェントルマン』な魅力が炸裂するクライム・エンターテインメント!
ダンディなパンイチ姿にウットリ!?
【週末シネマ】映画『神と共に』シリーズでのコミカルな演技で新境地を開拓したチュ・ジフン主演の痛快クライム・エンターテインメント。なりすました検事の自宅での着替え姿も披露するなど、男性の色気もちょうどいい感じに加わったユーモラスなキャラクターが見事にハマっている。
・【週末シネマ】ヨ・ジングの恋する演技に涙! 過ぎ去った若き日を思い出す、ほろ苦くて爽やかな青春ストーリー
依頼された仕事は100%解決するのが信条の興信所の社長チ・ヒョンス(チュ・ジフン)。飼い犬を取り戻したいという若い女性の依頼人と向かったペンションで、何者かに襲われ意識を失ってしまう。気が付くと犬と共に後部座席に座らされていたものの、その車が横転事故に。奇跡的に助かり、運転席にいた検事と誤解されたまま消えた依頼人を探すために捜査を進める中、“監察部のイカレ女”ことキム・ファジン検事(チェ・ソンウン)と出会う。やがて事件の裏に大手法律事務所の社長クォン・ドフン(パク・ソンウン)が関わっていることを知ったヒョンスとファジンは、それぞれの目的を果たすために手を組むことになるが……。
名曲「マイ・ウェイ」が流れる中、車の横転事故を車内カメラで撮影した冒頭のシーンは見もの。最近の韓流ドラマでもサスペンスフルなシーンでよく見られるものの、本作では実に優雅にユーモラスに表現されている。犬が思わず窓から外に出ようとするのを逃すまいと必死に捕まえるヒョンスの眼光の鋭さには、思わず笑ってしまった。
色仕掛けでドフンのスケジュールも入手!?
依頼人が探していた犬が、ヒョンスの顔を常に舐めまわすほどやけに懐いているのも面白い。そんなところを活かし、犬好きをアピールしながら色仕掛けでドフンの秘書を務める女性に近づき、ドフンのスケジュールまで難なく入手してしまう手腕には驚かされる。「買わずに、里親へ」というフレーズを女性の耳元で囁くところは、チュ・ジフンにしか演じられないと思わせるほど中年男性の魅力炸裂のシーンであった。
品位はあっても性悪最低男のドフン!
ヒョンスに負けず劣らずジェントルな悪役、ドフンは「品位を保ちましょう、品位を」が信条の持ち主。見た目は確かに品のある男性ではあるが、趣味のテニスで思うようなプレーができないと、球拾いの男性にテニスボールをぶつけまくるなど、性悪丸出しの最悪男でもある。ヒョンスの仲間が彼に捕まった際も容赦ない暴行を加えるなど、決して敵に回したくないと思わせる男なのであった。
ジェントルマンな2人の闘いの軍配はどっちに!?
検事を辞め、法曹界の重鎮たちから資金を集め、法律事務所を立ち上げたドフン。何者にもなりきれるヒョンスをもってしても到底相手にならないような人物ではあるが、終盤に向かうにつれてアッと驚く展開になっていく。最後まで見ると、『ジェントルマン』というタイトルがこれ以上ないというほどにハマっていることに気が付かされる。また、再び新境地を開拓したといえるチュ・ジフンの最大限の魅力を堪能できる作品であった。(文:渡邉啓子/ライター)
・ワンちゃんを抱きかかえるチュ・ジフンがダンディなティザービジュアルほか、その他の写真はこちら!
『ジェントルマン』は、2024年2月9日より全国公開中。
・[動画]チュ・ジフン、シャワー後のパンツ姿もジェントル&スマート/映画『ジェントルマン』本編映像
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