話題の“僧侶枠”って何だ!? 赤面必至の扇情的タイトルであおり…

#BL#元ネタ比較

『パパだって、したい』
TOKYO MXほかにて放映中
『パパだって、したい』
TOKYO MXほかにて放映中

【元ネタ比較】『パパだって、したい』前編
地上波とネットを使い分け!

なんと、あの“僧侶枠”で満を持して初のBLが放送中だ! ……え? 僧侶枠? 初のBL? なんのことかさっぱり…という人も多いだろう。

『おっさんずラブ』が今年も熱い!

“僧侶枠”というのは地上波のアニメシリーズの深夜放送枠の俗称だ。放送時間は5分間という短いショートアニメで、その短さにも訳がある。その訳は後ほど説明するとして、まずはなぜ“僧侶枠”なのかについて。

アニメとは関連なさそうな“僧侶”というワードが入っていることを不思議に思う人も多いはずだが、これは、この“僧侶枠”第1弾として2017年にアニメシリーズ化されたコミックのタイトルに由来している。その名も『僧侶と交わる色欲の夜に…』というものだ。

あんまりなタイトルだが、原作コミックはTL(ティーンズラブ)と呼ばれるジャンルに属している作品。TLコミックは少女漫画風のかわいい絵柄が主流で、総称だけ聞くと10代向けのように思われるだろうが、内容は大人向け。男女の恋愛と肉体関係が赤裸々に描かれている。タイトルも煽情的なものも多く、だから『僧侶と交わる色欲の夜に…』なんて赤面するようなタイトルなのだ。

誰もが、そんな内容が地上波テレビで放送できるの!?と思うだろうが、そこは大胆にエッチなエロシーンは見事にばっさりとカットして放送。え!そんなぁ……と嘆く、肝心のエロシーンが見たい方はサイトで配信される「完全版」の方をどうぞ、となっている。かくして、地上波放送では煽るだけ煽っておきながら肝心のシーンは無情にもカットされ、5分間だけのショートアニメになっているというわけなのだ。

その内容もさることながら、この開き直ったやり方や、何と言っても二度見したくなるほどのタイトルがインパクトがあり過ぎて、この深夜の放送枠が“僧侶枠”と言われるようになったのだ(中編に続く…)。

中編「エロだけじゃない! キュンも萌えもある人気作がついに“僧侶枠”に!」