アメリカの首都ワシントンのリンカーン記念館前で、高校生のグループが高齢の先住民男性を取り囲んではやし立てている動画がインスタグラムで物議を醸している。
・ハリウッド・セレブは政治発言も活発! 2018年もトランプ大統領への猛反発相次ぐ
18日(現地時間)、先住民への差別に抗議する集会が同地で開かれ、先住民の指導者の1人、ネイサン・フィリップスが太鼓を叩きながら祈りを始めたところ、1人の白人少年が近づいてきた。彼が被っている赤いキャップには「Make America Great Again」の文字が。2016年の大統領選の時からトランプ大統領が掲げてきたスローガンだ。少年はフィリップスさんの前に立ちはだかり、薄笑いを浮かべたまま動こうとしない。そんな2人を少年と同じ年頃で同じキャップをかぶった少年たちが囲んだ。集会に参加し、一部始終を撮影していた大学生のカヤ・タイタノさんによると、少年たちは「壁を作れ」「2020年にトランプ再選を」などとはやし立てていたという。
この少年たちはケンタッキー州のカトリック系男子高校の生徒だと判明。彼らは同日、至近距離で行われた人工妊娠中絶に反対する集会に参加するため、ワシントンに来ていた。
『アベンジャーズ』シリーズでキャプテン・アメリカを演じるクリス・エヴァンスは「不愉快だ。無知。厚かましさ。失礼。恥ずべきことだ」と怒り、「ネイティヴ・アメリカンの男性は信じられないほどの強さと尊厳の持ち主だ」とツイート。
アリッサ・ミラノは「これがトランプのアメリカ。見ていて涙が出てきた。一体、私たちは若い子たちに何を教えているの? なんでこんなことがOKなの? どうしてこれがOKなの? 誰か私にわかるように教えて。まるで心臓が体の外に出てしまったような気持ちです」とツイートした。
ケンタッキー州で同高校が所属する教区は事実関係を調査した上で、退学を含めた処分の検討をすることを明らかにしている。
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