林遣都、ムロツヨシの心遣いで妻の出産に間に合い感謝「僕の子どものヘソの緒はムロさんが切ったといっても過言ではないです!」
ムロ、林、川口春奈らの“一世一代のミッション”も明らかに!
映画『身代わり忠臣蔵』の初日舞台挨拶が行われ、江戸一イヤミな殿・吉良上野介役/三文芝居の怠け坊主・孝証役の2役を演じるムロツヨシ、桔梗役の川口春奈、斎藤宮内役の林遣都、河合勇人監督が登壇。公開初日を迎えた喜びをたっぷりと語った。
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公開を迎え、ムロは「皆様、足を運んでくださってありがとうございます! 昨日、2年ぶりに髪を染めて、黒くしたらすごく恥ずかしい。なので写真モザイクかけてほしい…」と恥じらいながら登場。
MCを務める本多力が、ムロが自ら演技を提案したアイディアなどについて尋ねると、ムロは「林くん演じる斎藤とのやり取りはみんなでアイディアを出しあった。本番で生まれたものも監督が大事に撮ってくださった」と当時を振り返る。
林は「急にムロさんがアドリブすることはいっぱいありました(笑)」と明かすと、「本番の思い付きを大事にするタイプです」とムロ。あわせて、本多とムロの共演シーンでは、本多が“時代劇史上、一番遅い階段落ち(人が階段を転げ落ちるシーンの撮影)”と歴史を刻んだことも明らかになった。
続いて、ムロとの共演シーンについて聞かれた川口は、「ムロさんがお布団で寝ているシーンでのやり取りが可愛かったです。2人の関係性がボケとツッコミみたいで」と回答。さらに、桔梗が孝証扮する上野介に水かけるシーンについて、「1回しかできないので、外さないようにかける練習をしてました。あそこも好きなシーンです」とお気に入りに挙げた。
それを受けてムロが「本多が“あの水をかける間がめちゃくちゃいい”と話してました」と暴露すると、「なんで(直接)言ってくれないの~」と惜しむ川口に照れる本多。本多がメイキングでみせる川口がカッコイイと絶賛すると、ムロから本日の川口の服のテーマは“女スパイ”ということも明かされた。
林は本作の撮影時期に子どもが生まれたそうで、「ムロさんと1対1のシーンの撮影で京都にいたんですが、その日の夜に撮影して新幹線に乗れたら出産に立ち会えるかもという日があった。恐らくムロさんが全スタッフの方々にお話ししてくださって、僕のシーンを先に撮影してくださったんです。見たことないくらい現場の士気があがって、1分1秒でも時間を短縮できるように、ムロさんが現場にずっと立っててくださって。どんどんシーンを撮影してくださったおかげで、無事出産に立ち会えることができました」と明かすと、会場内からは拍手が巻き起こった。
林が「生涯忘れられない日になりました。男前のカッコイイ方です」と感謝を伝えると、ムロは「当たり前のことを、当たり前にしただけ」と照れを隠しながら、「でも一生に一度のこと。ギリギリ間に合いそうというところもあった」と振り返り、2人で「いい空気で、緊張感もあって」「幸せな空気感でした」と幸せを噛みしめながら語り合った。
また、こだわった点について聞かれた河合監督は、「一番は笑いにこだわった。それぞれ笑いのシーンがたくさんあるので笑っていただきたい。ムロさんと瑛太さんのシーンでは感動していただきたいなと思います」と回答。ムロは瑛太とのシーンについて、「単純に僕らは恥ずかしかったんです(笑)。照れているのを受け入れながらお互い演じました」と語った。
さらに、本作のストーリーにかけて、“これは一世一代のミッションだったな”という経験を聞かれたムロは、「昔、すべて1人で作って一人芝居したことです。芝居をみせたら、お客さんがそこにいるけどいなくなくなっていくのがわかって、途中から可哀そうという目で見られた。あの目がトラウマでちゃんと何をすればいいか考えるようになった。あれは忘れることもできない、大きなミッションだった」と苦い過去のトラウマを明かした。
川口は「1回だけ渋谷で携帯を落としたことがあって。行った場所をたどっても出てこなかったんですが、渋谷の交番にダメ元で行ったらあったんです。どなたかが届けてくださって、日本って素晴らしいなって思った」と、ヒヤヒヤの経験談を告白。
林は「子どものへその緒を切ったことです。ムロさんのお心遣いがなかったら切れてなかった」と語り、「なので、僕の子どもの緒はムロさんが切ったといっても過言ではないです!」と宣言すると、ムロは「過言だよ(笑)!!」と爆笑した。
最後にムロは、「みんなでアイディアを出しあって作った作品。皆さんの感想があって映画が完成するので、いろんな感想をお待ちしております! これからも作品を作り続けたいと思います」と意気込んで締めくくった。
記念撮影では、タイトルにある“身代わり”にかけて、観客全員にムロツヨシが2役を演じる“吉良上野介”と“吉良孝証”のお面をつけて行い、会場中を吉良の顔で埋め尽くしてイベントは終了した。
『身代わり忠臣蔵』は現在公開中。
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