齋藤飛鳥の涙の演技に監督も「撮っていて泣いてしまった」
同名大ヒットコミックを実写化したドラマの7年後を描く『映画 マイホームヒーロー』。本作より緊迫の電話シーンを切り取った、本編映像が公開された。
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どこにでもいる普通の父親・鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)が、愛する一人娘の零花(齋藤飛鳥)に危害を加えようとする半グレ犯罪組織の彼氏・麻取延人(内藤秀一郎)を殺害してしまうことで全てが始まるドラマ『マイホームヒーロー』。映画版では、ドラマから7年後を舞台に、哲雄が埋めた死体が発見され、死体と共に消えた 10 億円の行方を探っていた半グレ犯罪組織のボス・志野(津田健次郎)が、再び哲雄に狙いを定め、犯罪組織との最後の戦いが始まる。さらに、父の罪を知らずに刑事になった娘・零花も哲雄に疑いの目を向ける…。
今回公開されたのは、緊迫の電話シーンを切り取った本編映像。映画では7年の時を経て遂に零花が哲雄の罪を知ることに。土砂崩れによって発見された死体に父・哲雄の関与が疑われ、警察の捜査対象となっていることを知った零花。捜査に加わろうとするも、身内であることを理由に捜査本部から締め出されてしまう。真実を知るため、単独で捜査する中で零花は行方不明となっていた半グレ犯罪組織の恭一(なにわ男子・高橋恭平)と再会する。
全てを知る恭一から告げられたのは7年前、半グレ犯罪組織の一員だった彼氏・麻取延人が父・哲雄によって殺されていたという衝撃の事実。信じられない気持ちとは裏腹に、点だった過去の出来事だった数々が線となって繋がっていく——。恭一との再会後、真実なのかを確かめるため、電話をかけた相手は母・歌仙(木村多江)。「7年前、哲雄と恭一はどういう関係だったのか」を問われ、用意していたかのようにスラスラと話す歌仙に対して零花は「よく覚えてるね、間島恭一のこと。7年も前のことなのに」と切り返す。
電話が終わると、「知ってたんだ…」と涙を流し、父が犯した罪を確信する零花。母との電話で父の罪を確信するという無念さと同時に、自身を守るために罪を犯しそれを隠し続けてきた両親の大きな愛を感じられ、涙のクライマックスへと繋がっていく、重要なシーンとなっている。
先日行われたイベントでも青山貴洋監督は「涙のシーンを見て、自分自身も撮っていて泣いてしまったんです。実際映画に使っていないテイクでも(齋藤の)涙が止まらなくて。ドラマの7年後を描いた映画ってちゃんとまとまるのかな、って僕自身も不安があった中、零花ちゃんが車の中でお母さんと会話するシーンを見て、『これは大丈夫だな』と。そのくらい、自分自身で気持ちの転換にもなった。そのシーンを撮っていたカメラマンが、そのシーンを撮り終えてカットをかけなかったら、芝居に引き込まれすぎてレールから落ちちゃってました(笑)」と齋藤の演技に現場の全員がのめり込んでいた様子を明かしている。
『映画 マイホームヒーロー』は現在上映中。
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