『シン・ゴジラ』を大ヒットに導き、第40回日本アカデミー賞では最優秀作品賞・最優秀監督賞など主要7部門で最優秀を受賞した庵野秀明×樋口真嗣の盟友コンビが再タッグを組み、今度は日本を代表するヒーローであるウルトラマンを『シン・ウルトラマン』として実写映画化することがわかった。
『ウルトラマン』シリーズは1966年に誕生して以来、子どもたちを熱狂させ続けてきた特撮ドラマシリーズ。今回の『シン・ウルトラマン』に関しては、自身も同シリーズのファンであることを公言する庵野が企画・脚本をつとめ、『新世紀エヴァンゲリオン』をはじめ、数々の傑作を庵野と共に世に送り出してきた樋口が監督をつとめる。
主人公のウルトラマンになる男役には、『シン・ゴジラ』でも僅かな出演ながら強烈な存在感を残した斎藤工。主人公の相棒役に長澤まさみ。また、西島秀俊の出演も発表された。
『シン・ゴジラ』が初代『ゴジラ』(54年)の現代社会での再構築であったように、本作も当時初めてテレビで『ウルトラマン』を目撃した時と同様の衝撃をもたらすことを目指す。『ウルトラマン』の企画発想、原点に立ち還りながら、『シン・ゴジラ』同様、現代社会を舞台に“未だ誰も見たことのないウルトラマン”が存在する世界の体験を目標とする。
本作出演に斎藤は「『シン・ウルトラマン』に寄せて私に大役の白羽の矢が立ったこと以上に、この壮大なプロジェクト及び手にした脚本に至極興奮いたしました。かつて、何者でもなかった私は一度だけ、生前の実相寺昭雄監督にお会いする機会があり、前のめりに当時の円谷プロや『ウルトラマン』の様々な話を伺えたことは、全て”ココ”に繋がっていたのではないかと今振り返ると思います。『ウルトラマン』への特別な思いを持たれていらっしゃる庵野さん、樋口監督と共に、若輩者ながら私の37年間を本作に注ぎたいと思います。『シン・ウルトラマン』が今の日本に、未来の日本に、必要な作品になるよう、頼もしきスタッフ、共演者の方々と高みを目指します』とコメント。
西島は「世界的人気で誰もが知る『ウルトラマン』を、あの『シン・ゴジラ』チームが再集結して映画化するとお話を伺った時の驚きと興奮がいまだに冷めません。そして、そのチームに参加できることを非常に光栄に感じています。脚本を読ませていただきましたが、ファンの方もそうでない方もきっと楽しめる一級のエンターテインメント作品になると確信しています。初めてご一緒する樋口監督のもと、“誰も見たことのないウルトラマン”の世界に命を吹き込む一員として、精一杯演じさせていただきます」と、それぞれコメントを寄せている。
『シン・ウルトラマン』は2021年、全国東宝系にて公開となる。
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