8月2日から日米で『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』が同時公開された。初日3日間の興収はアメリカで6000万ドル、日本で7億円。どちらのオープニング興収も前作超えとはならなかったが、好スタートと呼べる成績だ。通常、シリーズ映画は回を重ねるごとに観客に飽きられるが、『ワイルド・スピード』は人気が広がっている稀有な作品だ(下記参照)。
・『ワイルド・スピード』が3日で興収7億円突破の大ヒットスタート!
●『ワイルド・スピード』の米国と日本の最終興収
1作目(01年)1億4500万ドル/4.5億円
2作目(03年)1億2700万ドル/7億円
3作目(06年)6300万ドル/9.7億円
4作目(09年)1億5500万ドル/9.4億円
5作目(11年)2億1000万ドル/14.4億円
6作目(13年)2億3900万ドル/20.2億円
7作目(15年)3億5300万ドル/35.4億円
8作目(17年)2億2600万ドル/40.5億円
アメリカではポール・ウォーカーの見納めとなった7作目の興収がシリーズ最高で、8作目で興収は6作目並みに戻った。一方、日本でも7作目の興収は6作目より1.5倍と急激に伸びたが、8作目も伸びてシリーズ最高を記録した。
『〜スーパーコンボ』は、脇役である元FBI捜査官ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と元MI6エージェントのデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)を主人公にした、シリーズ初のスピンオフ映画。敵対し合ってきた2人が手を結び、新型ウイルス兵器をテロ組織から奪った元MI6の女性エージェントの行方を追う。今度の敵は肉体改造を施した超人戦士だ。ロンドン市街で繰り広げられるカーチェイスや銃撃戦、削岩機やトラックを駆使したロシアでの逃走劇、サモアを舞台にホブス一家勢揃いの肉弾戦、車からチェーンを使ってヘリコプターを引きずり下ろすなどアクションがてんこ盛りだ。
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
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